ダウ平均株価

6月4日のニューヨーク市場でダウ工業株30種平均は前日比91.90ドル安(0.22%安)の42,427.74ドルで取引を終えました。前日の長期金利上昇を受けた売りが継続し、朝方から後場にかけて軟調な展開に。欧州・アジア株安の流れも重しとなり、5営業日ぶりに反落となりました。半導体やハイテク関連銘柄に買い戻しの動きが見られたものの、全体を押し下げる力には至らず、終値は取引開始直後の高値42,645.00ドルからじりじりと下げ幅を広げました。
S&P500

6月4日のS&P500指数はほぼ横ばいで終値5,970.81ポイント(前日比+0.44ポイント、+0.01%)となりました。オープン直後こそ5,978.94ポイントをつける場面があったものの、米雇用指標で長期金利が高止まりした影響から上値は重く、取引時間を通じて5,966.11ポイントの安値圏での往来が続きました。終盤にかけて若干の押し目買いが入り、プラス圏を維持したものの、方向感に欠ける一日となりました。
ナスダック総合指数

ナスダック総合指数は前日比61.53ポイント高(+0.32%)の19,460.49ポイントで取引を終了しました。取引開始直後に19,434.94ポイントでスタートし、高値19,493.45ポイントまで上昇。半導体やAI関連銘柄がじわりと買われる場面が見られ、前日の米雇用関連データを織り込んだ長期金利の反落を受け、一部投資家が高成長株を買い戻す動きが優勢となりました。結果として小幅高で節目の19,400~19,500レベルを維持しました。
米国債10年物利回り

6月4日の米10年国債利回りは前日比0.101ポイント低下の4.357%で引けました。3日に発表された4月のJOLTS求人件数が市場予想を上回り長期金利が一時4.45%まで上昇したものの、4日には債券買い戻しの動きが巻き起こり、利回りは4.349%まで低下する場面も見られました。OECDによる米成長率見通しの引き下げや貿易協議の進展期待も相まって、リスク資産への回帰が優勢となり、債券価格は戻しました。
ドル円

ドル/円は反落し、終値は1ドル=142.729円(前日比‐0.034円、‐0.02%)となりました。前日段階で米長期金利が4.45%付近まで上昇していた影響から、ドル買い・円売りが先行したものの、4日には米国債利回りの低下を受けてドルの伸び悩みに。東京市場を引き継いで143円台でスタートしたものの、終盤には142.690円まで下押しされ、142.70円台後半での小幅レンジ取引となりました。
6月4日は、3日に公表された堅調な求人件数を背景に一時的に長期金利が上昇し、株式市場には売りが優勢でした。しかし、4日朝には利回りが反落したことでハイテク株を中心にナスダックが若干の買い戻し基調を強める一方、ダウは半導体関連以外に買い材料が乏しく反落。ドル円も金利の落ち着きを受けて143円台の上値を試せず、142円台後半へ押し戻されるなど、主要マーケットは総じて方向感に欠ける展開となりました。
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【外部関連リンク】
- 日本銀行(BOJ)公式サイト ─ 国内金利や政策決定の確認に。
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