2025年6月17日 東京市場動向(日経平均、TOPIX、ドル円、長期金利、主要株)

17日の東京市場は、長期金利の上昇、円安、そして株高が一体となって動いた一日でした。中長期債の需給緩和を受けて金利がじわりと上がり、ドル買い・円売りが進む一方で、海外株高を受けたハイテク株や輸出関連株が買われ、日経平均は約4カ月ぶりの高値水準に到達しました。

日経平均株価

前日比225円41銭高の3万8,536円74銭。米株の上昇を背景に、東京市場でも値がさ株を中心に買いが膨らみ、2月21日以来の高値を記録しました。ただ、日米関税交渉の見通し不透明感から、買い一巡後には利益確定売りも散見されました。

TOPIX

終値2,786.95ポイント(+9.82ポイント)。プライム市場全体でもしっかりとした上昇となり、JPXプライム150指数も1225.24ポイント(+4.78ポイント)で引けています。

ドル円

大引け時点で1ドル=144円93〜95銭と、36銭の円安・ドル高。中東情勢への懸念後退と日銀のオペ運営見直しが交錯し、午前中は円売り・ドル買いが進んだものの、日銀会合結果を受けた国内金利上昇で円買い戻しの動きもありました。

日本国債10年物利回り

前日比0.030%上昇の1.475%。日銀が中長期ゾーンの国債買い入れを減額する方針を打ち出し、需給面の緩みを警戒した債券市場が反応した格好です。

主な個別株

  • 買われた銘柄
    • アドテスト、ディスコなどの半導体関連
    • ソフトバンクグループ
    • 任天堂
    • オリエンタルランド
  • 売られた銘柄
    • ニトリホールディングス
    • 中外製薬
    • 三菱商事

全体としては、金融政策の微調整や地政学リスクの後退といった要因が複合し、市場心理が上向いた一日でした。次の焦点は、日米関税交渉の行方および海外の経済指標発表が市場に与える影響です。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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