ispace、月面着陸船との通信確立できず ミッション2終了
東京のベンチャー企業ispaceは6月6日早朝、日本の民間企業として初となる月面着陸を目指していました。しかし、午前4時すぎの着陸予定時刻を過ぎても、月着陸船との通信が確立できない状況が続いていると発表しました。現在も企業側は詳しい状況を確認中で、午前9時から記者会見を開いて説明する予定です。
ispaceが開発した月着陸船は、今年1月に米フロリダ州から打ち上げられ、先月末には月周回軌道に投入。その後、6日午前3時ごろから月面降下を開始し、ガス噴射による減速を経て、4時17分には月の北半球「氷の海」付近に着陸する計画でした。しかし、着陸予定時刻を過ぎた午前4時半ごろ、企業側から「通信が確立できていない」と発表がありました。
今回の挑戦は、2023年4月の初挑戦に続く二度目。前回は着陸直前で高度の誤認識によって失敗したため、今回は制御システムや着陸地点の見直しを行ったうえで再挑戦していました。アメリカの宇宙ベンチャー企業による民間月面着陸が相次ぐなか、ispaceへの期待は国内外で高まっていました。
東京・千代田区では、ispace関係者ら約500人が集まり、降下中のデータを見守る応援イベントが行われましたが、「通信が確立できていない」との報に会場は緊張に包まれました。
取引開始前に「通信回復の見込みが立たず、ミッション2は終了する」と発表され、株式市場ではispace株が急落。6日朝の取引では前日比11%超安となり、売り気配で推移しました。今回の月面着陸が成功すればアジア初の民間企業による快挙となるはずでしたが、ミッションの断念が失望売りを招いた格好です。
最新株価チャートの解説

チャートを見ると、4月以降の急騰を経て、直近では株価が大きく下落しています。今回のミッション終了発表を受け、6月6日には下落。月面着陸ミッションの成否が、投資家心理や株価に大きく影響している様子がうかがえます。
【外部関連リンク】
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