5月28日の米国株式市場ダイジェスト – ダウ244ドル安、エヌビディア決算控え様子見の展開

【概況】

28日の米株式市場は、エヌビディアの決算発表を控え、投資家の様子見姿勢が強まった。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重な姿勢を示し、利下げ観測が後退したことも重荷となった。トランプ大統領の関税政策の影響も注視され、不確実性が高まっているとの見解が公表された。半導体分野の対中規制強化懸念も広がった。

【ダウ平均株価】

ダウ工業株30種平均は前日比244ドル95セント(0.57%)安の42,098ドル70セントで反落した。エヌビディアの決算発表を控えた持ち高調整売りや、利下げ観測の後退、長期金利の上昇が主力株の売りを誘った。下落銘柄にはメルク、ナイキ、シェブロン、ゴールドマン・サックスがあり、上昇銘柄はユナイテッドヘルス・グループとボーイングだった。

【S&P500】

前日比32.99ポイント安(-0.56%)の5,888.55ポイントで取引終了。前日の大幅上昇より反落。

【ナスダック総合指数】

ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落し、前日比98.225ポイント(0.51%)安の19,100.938(速報値)で取引を終えた。半導体株のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やテスラが下落した。


【米国債10年物利回り】

米長期金利は4.4%台後半と前日終値の4.44%を上回り、上昇傾向となった。

【主要個別株】

  • エヌビディア:決算発表を控え、持ち高調整の売りが出て下落。AI向け半導体需要や対中輸出規制の影響に市場の関心が集まっている。
  • ケイデンス・デザイン・システムズ(半導体設計ソフト):対中規制強化懸念で急落。
  • メルク、ナイキ、シェブロン、ゴールドマン・サックス:売りが優勢で下落。
  • ユナイテッドヘルス・グループ、ボーイング:買いが入り上昇。
  • アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、テスラ:ナスダック指数の下げに連動して下落。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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