【4月22日朝更新】 騰落率ランキング|日本株&米国株の注目動向まとめ

※本記事の日本株は2025年4月21日終値、米国株・米金利は2025年4月21日(米国時間)終値(日本時間4月22日朝時点)、為替は2025年4月22日朝時点のレートを反映しています。

目次

株式騰落率ランキング

日経平均
現在値:34,279.85 変動:-450.21 変動率:-1.30%
東証株価指数
現在値:2,528.93 変動:-30.22 変動率:-1.18%
米ドル/円
現在値:140.823 変動:-0.033 変動率:-0.02%
米国債10年物利回り
現在値:4.417 変動:+0.084 変動率:+1.94%
S&P500指数
現在値:5,158.20 変動:-124.50 変動率:-2.36%

📉 今日のポイント|昨日市場全体の振り返り

昨日の株式市場は、主要指数が軒並み下落し、リスク回避ムードが広がる一日となりました。

  • **日経平均株価(Japan 225 インデックス)は450円安(-1.30%)**と大幅下落。前週末の米国市場の下げや、為替の円高基調、米長期金利の上昇を嫌気した売りが優勢となりました。
  • 東証株価指数(TOPIX)も-1.18%の下落となり、値がさ株やグロース株中心に幅広い銘柄が軟調に推移。
  • 為替市場では、ドル円が140.82円とやや円高方向に推移(-0.02%)。地政学リスクや米金利上昇を背景に、ドルの上値が重くなっています。
  • 米10年債利回りは4.41%へ上昇(+1.94%)。FRBの早期利下げ期待が後退し、債券売り(金利上昇)が進みました。
  • 前週末のS&P500は2.36%安と大幅に下落。企業決算を控える中でのポジション調整売りや、インフレ懸念の再燃が背景にあります。

総じて、金利上昇と企業業績への警戒感が交錯し、株式市場には重い空気が漂う展開となっています。今後は、米企業決算の内容と経済指標の動向がリスク要因・材料視される見通しです。

日米株:騰落率ランキング

🇯🇵 日本株:本日の値上がり・値下がりランキング(4月21日終値)

株式市場では一部個別銘柄に大きな値動きが見られました。以下は、前営業日(4月21日)の終値時点での上昇率・下落率の高かった銘柄トップ6です。

値上がり銘柄
企業名 終値(JPY) 変動率
ラピーヌ 313 +34.33%
ネクストウェア 184 +30.50%
創建エース 29 +26.09%
トヨコー 1,580 +23.44%
ジャパン・ティッシュエンジニアリング 619 +19.27%
GMOインターネット 3,000 +17.69%
値下がり銘柄
企業名 終値(JPY) 変動率
ケイファーマ 838 -12.43%
THE WHY HOW DO COM 105 -11.76%
住友ファーマ 627 -11.44%
北日本紡績 156 -9.83%
SYNspective 1,273 -7.82%
FFRIセキュリティ 3,145 -7.50%

📝 解説|日本株ランキングのポイント

4月21日の日本市場では、材料株や低位株への短期資金の流入が目立つ一日となりました。

✅ 値上がり銘柄の傾向

  • ラピーヌ(+34%)や創建エース(+26%)など、低位の個別材料株が急騰。出来高も急増しており、個人投資家の仕掛け的な動きが反映された形。
  • トヨコーやジャパン・ティッシュエンジニアリングは再生医療・新技術関連として注目を集めており、テーマ株としての人気継続も一因。
  • **GMOインターネット(+17%)**は中長期の成長期待と、地合いの回復期待が後押し。

❌ 値下がり銘柄の傾向

  • **ケイファーマ(-12.4%)や住友ファーマ(-11.4%)**はバイオ・医薬系に集中。直近の材料出尽くし感や業績懸念が売りを誘った可能性。
  • **THE WHY HOW DO COM(-11.7%)や北日本紡績(-9.8%)**などはボラティリティが高く、短期資金の逃げ足も早かった。
  • **FFRIセキュリティ(-7.5%)**などのITセキュリティ系も利益確定売りが先行しやすい状況に。

🔍 総括

全体相場が不安定な中、一部の個別銘柄に投機的な資金が集中する構図が続いています。短期トレンドには勢いがありますが、出来高や業績とのバランスを見た冷静な判断が必要な局面です。

🇺🇸 米国株式市場|急騰・急落銘柄から見える市場のポイント(4月22日朝)

米国株|値上がり銘柄
企業名 終値(USD) 変動率
Upexi, Inc. 9.89 +330.94%
SHF Holdings, Inc. 4.19 +87.89%
MicroAlgo, Inc. 11.86 +74.93%
Splash Beverage Group, Inc. 6.65 +59.09%
Mingteng International Corp. 6.10 +44.55%
Forge Global Holdings, Inc. 12.30 +41.54%
米国株|値下がり銘柄
企業名 終値(USD) 変動率
American Rebel Holdings, Inc. 2.39 -53.68%
SUNation Energy, Inc. 2.79 -30.25%
Janover Inc. 39.35 -25.58%
Zhengye Biotechnology Holding Ltd. 7.70 -23.46%
Auddia Inc. 3.26 -22.38%
Scilex Holding Company 4.70 -21.93%

4月21日(米国時間)の米株市場では、個別株で大きな値動きが目立ち、特に小型・低位株を中心に極端な上昇・下落が観測されました。

✅ 値上がり銘柄の傾向:短期的な材料株や低位株が急騰

  • Upexi(+330%)やSHF Holdings(+87%)など、小型グロース株が急騰。いずれも市場で明確な業績発表は確認されておらず、低位株への短期資金流入が背景と見られます。
  • MicroAlgoやForge Globalといったテック関連株もランクイン。AI・データ処理関連としての投機的な人気が続いている模様です。
  • 総じて、ニュースや決算よりもモメンタム(値動き)に反応する資金が一部銘柄に集中した動きと言えるでしょう。

❌ 値下がり銘柄の傾向:低位株の暴落、材料出尽くし・不安定なセクターが中心

  • **American Rebel(-53%)やSUNation Energy(-30%)**など、前日までに急騰していた銘柄が急反落。過熱感からの利確売りが集中したと見られます。
  • **Janover(-25%)やZhengye Biotech(-23%)**は、決算やニュースの明確な影響は見られず、個人投資家主導の不安定な需給による値動きが特徴的。
  • 小型株やSPAC(特別買収目的会社)関連など、流動性が低くボラティリティの高いセクターが大きく振れやすい状況が続いています。

💡 総括:安定相場の裏で“投機色”が強まる兆候

指数ベースでは下落基調にある米国株市場ですが、その裏で一部の小型株に資金が集中・急騰→急落というサイクルが展開されています。これは、インデックス主導の展開ではなく、短期トレーダーによる銘柄間ローテーションが活発になっている兆候でもあります。

今後も、決算シーズンの本格化により市場全体の方向感が定まるまで、個別株での極端な値動きには要警戒です。

📅 これからの経済予定

経済予定詳細【Tap or Click!】
2025年05月05日(月)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・確報値) 04月 [非製造業PMI・確報値] -1.4pips 51.4 51.4 ---
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・確報値) 04月 [コンポジットPMI・確報値] -1.4pips 51.2 51.2 ---
23:00
アメリカ・ISM非製造業景気指数 04月 +5.1pips 50.8 50.2 ---
2025年05月06日(火)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
10:45
中国・財新PMI(購買担当者景気指数) 04月 [財新コンポジットPMI(購買担当者指数)] +11.6pips 51.8 51.7 ---
10:45
中国・財新PMI(購買担当者景気指数) 04月 [財新サービス業PMI] +11.6pips 51.9 51.8 ---
21:30
アメリカ・貿易収支 03月 -3.1pips -1227億ドル -1220億ドル ---
21:30
カナダ・国際商品貿易 03月 -3.1pips -15.2億カナダドル --- ---
23:00
カナダ・Ivey購買部協会指数 04月 +6.3pips 51.3 --- ---
2025年05月07日(水)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [失業率] -0.3pips 5.1% 5.3% ---
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [雇用者数増減(前期比)] -0.3pips -0.1% 0.1% ---
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [雇用者数増減(前年比)] -0.3pips -1.1% -0.6% ---
17:30
英国・建設業PMI(購買担当者景気指数) 04月 [建設業PMI] +14.9pips 46.4 --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [原油在庫・前週比] -2.8pips -269.6万バレル --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [ガソリン在庫・前週比] -2.8pips -400.3万バレル --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [留出油在庫・前週比] -2.8pips 93.7万バレル --- ---
2025年05月08日(木)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
03:00
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 05月 [上限金利] -41.6pips 4.50% 4.50% ---
03:00
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 05月 [下限金利] -41.6pips 4.25% 4.25% ---
08:01
英国・RICS住宅価格指数 04月 +8.0pips 2.0% --- ---
20:00
英国・英中銀政策金利 05月 +6.2pips 4.50% 4.25% ---
21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 04/20 - 04/26 [継続受給者数] -2.2pips 191.6万件 --- ---
21:30
アメリカ・非農業部門労働生産性指数(速報値) 第1四半期 [非農業部門労働生産性・前期比] -4.0pips 1.5% -0.5% ---
21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 04/27 - 05/03 -12.8pips 24.1万件 --- ---
23:00
アメリカ・卸売在庫(確報値) 03月 [卸売在庫・前月比・確報値] -10.3pips 0.5% 0.5% ---
2025年05月09日(金)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
未定
中国・貿易収支 04月 [貿易収支] -17.2pips 7367億元 --- ---
未定
中国・貿易収支 04月 [貿易収支(ドル建て)] -17.2pips 1026億ドル --- ---
21:30
カナダ・雇用統計 04月 [雇用者数・前月比] +17.8pips -3.26万人 2.70万人 ---
21:30
カナダ・雇用統計 04月 [失業率] +17.8pips 6.7% 6.7% ---
2025年05月10日(土)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
10:30
中国・生産者物価指数(PPI) 04月 [前年比] +16.5pips -2.5% --- ---
10:30
中国・消費者物価指数(CPI) 04月 [前年比] +16.5pips -0.1% --- ---

📌 直近の注目経済イベントと見どころ

指標 要点
4月22日(火)
リッチモンド連銀製造業指数(4月) 米製造業の景況感を示す先行指標。前回は-4、今回は-7予想。
4月23日(水)
ユーロ圏 製造業PMI速報値(4月) 景況感は前回48.6→予想47.4へ悪化見通し。景気鈍化の懸念材料。
ユーロ圏 サービス業PMI速報値(4月) 前回51.0→予想50.5とやや減速の見込み。好不況の境界線を意識。
米国 製造業PMI速報値(4月) 前回51.9→予想50.2。50を割ると景気後退感が強まる可能性。
米国 非製造業PMI速報値(4月) 前回54.4→予想52.9。サービス業主導の回復に注目。
米国 新築住宅販売件数(3月) 住宅市場の健全性を示す。前回67.6万件→予想68.0万件。

これらのデータは、米FRBの利下げ時期や中国景気の底入れ観測に大きな影響を与えるため、為替・株式・債券市場すべてに波及効果が見込まれます。

日米主要企業の注目決算

まとめ

📌 4月22日(火)市場まとめ|世界市場に広がる“選別と揺れ”の一日

本日の市場は、日本・米国ともに指数ベースでは軟調な地合いとなる一方で、個別銘柄には極端な値動きが目立つ1日となりました。


🇯🇵 日本市場:業績期待と短期資金の交錯

日本株は前日(4月21日)の取引で、**日経平均が450円安(-1.30%)**と続落し、米金利上昇や米株安の影響を受けてリスク回避が広がりました。一方で個別ではラピーヌ(+34%)、ネクストウェア(+30%)など、材料株・低位株を中心に急騰した銘柄が相次ぎました。

下落では、医薬系を中心にケイファーマ(-12.4%)、住友ファーマ(-11.4%)などが下げ幅上位に並び、テーマ性よりも業績や材料出尽くしを嫌気した売りが優勢となっています。


🇺🇸 米国市場:指数下落の裏でマネーは“仕手株”へ

S&P500は-2.36%と大幅安、米10年債利回りは4.41%に上昇し、金利上昇懸念が再燃した影響が強く表れました。しかし、個別銘柄ではUpexi(+330%)、SHF Holdings(+87%)など小型のグロース株が急騰。ニュースのない中での急伸は短期資金の一時的な集中を示唆しています。

下落銘柄では、前日までに急伸していたAmerican Rebel(-53%)やSUNation Energy(-30%)が急反落。短期トレード主体の資金の流出入によるボラティリティの高さが浮き彫りとなりました。


🧭 総合展望:リスクマネーは“軽い銘柄”へ、地合いは慎重に

指数が下げる一方で、一部個別銘柄では資金の逃避先・投機対象としての動きが顕著となった本日。全体としては不安定なセンチメントが続いており、企業決算やFRBの金融政策動向に一層の注目が集まりそうです。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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