目次
指標結果の概要と前回値との比較
中国の民間調査機関である財新が発表した2025年4月の財新PMI(発表日05/06 10:45)は以下の通りとなった。
市場予想との比較では、総じて下回る結果となった。
各項目の前回との比較と、市場に与えるインパクトが注目される。
主要データと推移チャート
📅 データ期間:2025年4月(発表日05/06 10:45)
■ 財新コンポジットPMI(購買担当者指数)
・予想:51.7
・結果:51.1
・前回改定値:—
■ 財新サービス業PMI
・予想:51.8
・結果:50.7
・前回改定値:—

📝 画像:FPTRENDY.com
指標解説
財新PMIとは?
財新メディアグループとS&Pグローバルが共同で毎月公表する景況感調査で、中国の中小企業や民間企業の景気動向を反映する指標。
注目ポイント
– PMIが50を上回る → 景気拡大のシグナル
– PMIが50を下回る → 景気減速の懸念
– 財新サービス業PMIは内需の動向を示す上で重要
FPトレンディ


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📰 海外主要メディアの報道まとめ
1. Reuters(ロイター)
- 主な報道: 中国のサービス業PMIが7か月ぶりの低水準に落ち込み、米国の関税が影響していると報じています。
- 詳細:
- サービス業PMIは3月の51.9から4月は50.7に低下し、これは2024年9月以来の低水準です。
- 新規受注の伸びが鈍化し、企業はコスト削減のために雇用を削減しています。
- 米国の関税が企業の信頼感を低下させ、国内需要の回復を困難にしています。
- モルガン・スタンレーは、第2四半期の成長が1ポイント減速する可能性があると予測しています。
2. Bloomberg(ブルームバーグ)
- 主な報道: サービス業の活動が予想を下回り、経済の急速な減速リスクが高まっていると報じています。
- 詳細:
- Caixinサービス業PMIは3月の51.9から4月は50.7に低下し、7か月ぶりの低水準です。
- 新規受注の伸びが鈍化し、企業の楽観的な見通しが大幅に低下しています。
- 米国の関税が製造業だけでなく、サービス業にも影響を及ぼしていると指摘しています。
3. Caixin Global(財新)
- 主な報道: サービス業の拡大が鈍化し、需要の伸びが2022年12月以来の最低水準となったと報じています。
- 詳細:
- Caixinサービス業PMIは3月の51.9から4月は50.7に低下しました。
- 新規受注の伸びが鈍化し、企業の楽観的な見通しが大幅に低下しています。
- 米国の関税が企業の信頼感を低下させ、国内需要の回復を困難にしています。
市場の反応と今後の見通し
今回の財新PMIは、サービス業・コンポジットともに予想を下回る結果となった。
これを受けて、中国経済の回復力に対する不透明感が再び意識されており、
市場では人民元や香港株式市場に下押し圧力がかかる可能性がある。
背景には外需の減退や国内需要の伸び悩みがあり、
今後の政策対応や政府の景気刺激策に注目が集まりやすい展開となっている。
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