4月24日(木曜日)のモーニングニュース

☀️ おはようございます!4月24日(木)朝のFPTRENDYモーニングニュースです。
米国発の安心感が市場に広がり、リスク選好の流れが戻ってきましたね!

注目指標や決算発表が相次ぐ中、今日も冷静に情報を見極めていきたいと思います。


📌 昨日の主な経済ニュース

① EU、アップルとメタに制裁金──デジタル市場規制が本格化へ

EUが「デジタル市場法(DMA)」違反で、AppleとMetaに巨額制裁金の方針を示しました。
巨大ITへの締め付けがいよいよ実行段階に入り、今後のEU域内のIT市場再編にも影響が及びそうです。


② 第四北越FGと群馬銀行、経営統合へ基本合意──地方銀行再編さらに加速

地銀再編の新たな一手。第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行が経営統合に向け基本合意を固めました。
収益性と規模の両立を目指す動きが地方金融の地図を塗り替えようとしています。


③ トランプ政権、医薬品への関税検討──日米薬品業界に波紋

米国が医薬品への新たな関税を検討。日本製薬工業協会が「サプライチェーンに深刻な影響」と懸念を表明しました。
インフレ抑制と自国産業保護を掲げるトランプ政策が、ヘルスケア産業にも及び始めています。


④ 福島第一原発2号機、核燃料デブリの試験取り出し2回目完了

東京電力は福島第一原発2号機で、溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出し第2回目を完了したと発表。
廃炉作業の進展は評価されつつも、安全性と透明性の継続的な確保が求められています。


⑤ 円相場が急落──トランプ氏の“パウエル解任否定”発言で市場安心

トランプ大統領がFRB議長の解任を否定。これを受けてドル円相場は1日で1円以上の円安に反転しました。
FRBの独立性が再確認され、金融市場に一時的な安心感が広がった形です。

🌐主要インデックス指数まとめ

現在値 変動 変動率
東証株価指数
2,584.32 +52.20 +2.06%
Japan 225 インデックス
34,868.41 +647.88 +1.89%
Nikkei 225 Futures
35,440 +520 +1.49%
JPXPrime 150 Index
1,135.46 +26.27 +2.37%
S&P500指数
5,375.86 +88.10 +1.67%
ダウ平均株価
39,606.57 +401.63 +1.02%
ナスダック総合指数
16,708.05 +407.59 +2.50%
DAX指数
18,091.26 +668.44 +3.84%
FTSE100指数
8,078.36 +46.59 +0.58%
Nifty50指数
22,328.95 +161.70 +0.73%
SSE Composite Index
3,036.3552 -3.4019 -0.10%
S&P BSE SENSEX指数
80,116.49 +520.90 +0.65%
ボベスパ指数
132,216.07 +1,751.69 +1.34%
恐怖指数(VIX)
28.44 -2.12 -6.94%

📈 チャートで振り返る ~マーケットの動き~

日経225(日足)

大幅上昇。前日比+647円と心理的節目の34,800円台を回復し、リスク選好の動きが明確に。


ドル円(1時間足)

米ドル円は21日に一時140円を割り込む場面があったものの、その後は力強く反発
特に23日午前〜24日未明にかけて急速な上昇トレンドが発生し、現在は143円台前半での推移となっています。背景には、トランプ氏の「FRB議長解任せず」発言による市場安心感、米金利の安定、リスク選好の戻りといった要因があり、「円買い一辺倒」だった流れから転換の兆しも見えつつあります。


米10年債利回り(日足・折れ線)

4.28%まで低下。金利の落ち着きが株高要因に。


VIX(恐怖指数・日足・折れ線)

28.14まで急落。投資家のリスク許容度の改善を映す動き。


S&P500(1時間足)

S&P500も21日までの調整局面から、23日にかけて急反発
一時5,450を上回る場面も見られましたが、その後はやや上値の重さが意識される展開。24日朝時点では5,375付近で推移しています。今回の上昇は、金利安定とパウエル解任リスク後退、ハイテク株の反発、VIX(恐怖指数)の急低下が要因と見られ、短期的なリスク回避の巻き戻しが起きた形です。ただし、今晩以降の決算発表や経済指標次第では再び変動も


📅 これからの経済予定

経済予定詳細【Tap or Click!】
2025年05月05日(月)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・確報値) 04月 [非製造業PMI・確報値] -1.4pips 51.4 51.4 ---
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・確報値) 04月 [コンポジットPMI・確報値] -1.4pips 51.2 51.2 ---
23:00
アメリカ・ISM非製造業景気指数 04月 +5.1pips 50.8 50.2 ---
2025年05月06日(火)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
10:45
中国・財新PMI(購買担当者景気指数) 04月 [財新コンポジットPMI(購買担当者指数)] +11.6pips 51.8 51.7 ---
10:45
中国・財新PMI(購買担当者景気指数) 04月 [財新サービス業PMI] +11.6pips 51.9 51.8 ---
21:30
アメリカ・貿易収支 03月 -3.1pips -1227億ドル -1220億ドル ---
21:30
カナダ・国際商品貿易 03月 -3.1pips -15.2億カナダドル --- ---
23:00
カナダ・Ivey購買部協会指数 04月 +6.3pips 51.3 --- ---
2025年05月07日(水)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [失業率] -0.3pips 5.1% 5.3% ---
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [雇用者数増減(前期比)] -0.3pips -0.1% 0.1% ---
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [雇用者数増減(前年比)] -0.3pips -1.1% -0.6% ---
17:30
英国・建設業PMI(購買担当者景気指数) 04月 [建設業PMI] +14.9pips 46.4 --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [原油在庫・前週比] -2.8pips -269.6万バレル --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [ガソリン在庫・前週比] -2.8pips -400.3万バレル --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [留出油在庫・前週比] -2.8pips 93.7万バレル --- ---
2025年05月08日(木)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
03:00
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 05月 [上限金利] -41.6pips 4.50% 4.50% ---
03:00
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 05月 [下限金利] -41.6pips 4.25% 4.25% ---
08:01
英国・RICS住宅価格指数 04月 +8.0pips 2.0% --- ---
20:00
英国・英中銀政策金利 05月 +6.2pips 4.50% 4.25% ---
21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 04/20 - 04/26 [継続受給者数] -2.2pips 191.6万件 --- ---
21:30
アメリカ・非農業部門労働生産性指数(速報値) 第1四半期 [非農業部門労働生産性・前期比] -4.0pips 1.5% -0.5% ---
21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 04/27 - 05/03 -12.8pips 24.1万件 --- ---
23:00
アメリカ・卸売在庫(確報値) 03月 [卸売在庫・前月比・確報値] -10.3pips 0.5% 0.5% ---
2025年05月09日(金)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
未定
中国・貿易収支 04月 [貿易収支] -17.2pips 7367億元 --- ---
未定
中国・貿易収支 04月 [貿易収支(ドル建て)] -17.2pips 1026億ドル --- ---
21:30
カナダ・雇用統計 04月 [雇用者数・前月比] +17.8pips -3.26万人 2.70万人 ---
21:30
カナダ・雇用統計 04月 [失業率] +17.8pips 6.7% 6.7% ---

📌 直近の注目経済イベントと見どころ

指標 要点
4月24日(木)
ドイツ Ifo景況感指数(4月) 景況感は依然低調。予想85.1は前月比でやや下振れ見込み。
米国 新規失業保険申請件数(4/13〜4/19) 労働市場の減速傾向に注目。21.5万件と予想される。
米国 耐久財受注(3月・速報) 前月比+1.4%の予想で堅調だが、輸送除くコアは+0.3%と慎重な見通し。
米国 中古住宅販売件数(3月) 413万件とやや減少見通し。高金利の住宅市場への影響を測る材料に。

本日はドイツのIfo景況感指数や、米国の耐久財受注・中古住宅販売など注目指標が集中。景況感の底打ちや、米労働・住宅市場の動向に対する市場の反応がカギとなります。特に耐久財は投資意欲のバロメーターとして注目されます。

主要企業の注目決算

2025年4月24日(木曜日)日本企業

中外製薬(医薬品)
2025年12月期は売上収益1兆1,900億円、Core営業利益5,700億円と過去最高を見込む。創業100周年記念配当を含め年間配当250円を予定。研究開発投資の動向にも注目。

ニデック(精密機器)
2025年3月期は売上高4兆円、営業利益率15%を目標に掲げる。小型モータやEV関連での成長戦略が業績を左右する注目材料。

ルネサス エレクトロニクス(半導体)
第1四半期は増収見込み。自動車向け半導体の需要回復や新製品の投入が評価され、株価にも追い風。中期的な回復軌道が見えるか焦点。

キヤノン(電気機器)
2025年12月期は大幅増益を計画。特にネットワークカメラや半導体露光装置が成長を牽引。配当政策にも注目集まる。

富士通(情報・通信業)
営業利益は3,100億円を予想。欧州事業の再編と国内デジタルサービスの拡大が進行。中期経営計画との整合性が問われる局面。

2025年4月24日(木曜日)米国企業

Alphabet(テクノロジー・持株会社)
広告収入の回復傾向やGoogle Cloud部門の成長がカギ。生成AIやGeminiの事業進捗にも注目。

Intel(半導体)
サーバー向けチップやAI半導体へのシフト戦略が焦点。新製品「Xeon」シリーズの採用状況も注目材料。

Gilead Sciences(バイオ医薬品)
HIVやC型肝炎薬の売上の推移と、がん免疫療法分野の開発状況がポイント。買収戦略の進展にも注目。

Merck & Co.(医薬品)
主力の抗がん剤「キイトルーダ」の成長持続に加え、後発品リスクと新薬群の売上進捗が焦点。

PepsiCo(食品・飲料)
スナック部門の成長持続と価格転嫁の効果に注目。新興国市場での需要動向も業績に影響。

Procter & Gamble(日用品)
家庭用品需要の安定感とプレミアム製品へのシフトに注目。為替影響とコスト高も要警戒。

📰 今日の主なニュース深堀り

トランプ氏「FRB議長解任せず」発言が波及──円相場と金利、株式市場に安堵の連鎖

トランプ大統領が「パウエルFRB議長を解任する意図はない」と発言したことで、市場に広がっていた“金融政策の政治化リスク”が一時後退。

これを受けてドル円は一時143円台から141円台へと急反発、米金利も安定し、株式市場には買い戻しが入りました。

VIX(恐怖指数)も急低下し、リスク選好が回復した今、焦点は今後の経済指標次第。
「トランプ再登場×FRB独立性」というテーマは、中長期でも市場に影響を及ぼし続けるとみられます。

🔍 今日のひとこと見通し

本日は、米国で耐久財受注や中古住宅販売件数など、設備投資と住宅市場に関わる重要指標が控えています。
ドル円の反発局面が続くかどうか、金利とともに注目が集まる1日になりそうです。


では、今日も皆さん、良い一日をお過ごしください!

また明朝、FPTRENDYモーニングニュースでお会いしましょう ☀️📊

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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