5月23日東京市場ダイジェスト – 半導体株主導で日経平均3日ぶり反発

概況

本日の東京株式市場は、前日の米ハイテク株高や米長期金利の低下を受けて、日経平均が3日ぶりに反発、円相場はドル高・円安方向に振れ、長期金利は低下基調となりました。半導体関連など値がさ株を中心に買いが先行したものの、週末を控えた持ち高調整売りも散見され、終盤は伸び悩む展開となりました。

日経平均株価

終値は前日比174円60銭高の37,160円47銭。前日の米国市場で発表された5月の米製造業・サービス業PMI速報値の改善や、FRBウォラー理事の利下げ示唆が買い安心感を誘い、一時300円を超える上昇を見せました。一方で、上値抵抗となっている200日移動平均線を突破できず、利益確定の売りに押される場面もありました。

TOPIX

終値は18.43ポイント高の2,735.52。JPXプライム150指数も9.05ポイント高の1,202.75と、主要指数は揃って3日ぶりの反発。ただ、東証プライムの売買代金は概算3兆9,321億円、売買高15億7,815万株と、値動きに比べてやや薄商いにとどまりました。

主な個別株

  • 上昇優勢:半導体関連のアドテストをはじめ、IHIや三菱重工が上場来高値を更新。防衛関連にも買いが入り、神戸物産や味の素などの内需株も円安恩恵を背景に堅調でした。
  • 高配当・増配銘柄:三菱HCキャピタルやグンゼが年初来高値更新。個人投資家の高配当株志向が強まっています。
  • 下落銘柄:リクルートが安いほか、SMCや京セラが売られ、エーザイやニトリHDも調整色が強まりました。

投資家はマクロ要因が不透明な中、「森を見ず木を見る」運用でテーマ性のある個別株に資金を振り向ける動きが継続しています。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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