きょうの東京市場ダイジェスト(5月16日)

前日の米長期金利低下を受けて円買いが優勢となり、16日の東京市場では円相場が1ドル=144円98銭~145円00銭と90銭弱の円高・ドル安方向に振れました。これを背景に、株式市場では日経平均が3日続落、一方TOPIXは小幅反発となりました。


日経平均株価の動き

日経平均株価は前日比1円79銭安の37,753円50銭で引け、3日連続の小幅安となりました。米ハイテク株安と円高・ドル安の進行が重荷となり、特に値がさの半導体関連株が売られる場面が目立ちました。ただ、下値では押し目買いも入り、午前中に250円超の下落後には一時的に持ち直す動きも見られました。


TOPIXの動き

一方、東証株価指数(TOPIX)は前日比1.49ポイント高の2,740.45ポイントと3日ぶりの反発。セクター全体で下げ渋りが見られ、特に金融や電気・ガスを中心に堅調に推移しました。


債券・金利

新発10年物国債利回りは前日比0.020%低い1.450%まで低下。米物価指標の下振れを受け、FRBの利下げ観測が高まったことで、国内債買いが優勢となりました。


為替

円相場は、日中1ドル=144円台後半で推移。日米金利差縮小観測や貿易協議における円安是正要請観測が円買いを誘いました。


市場の見通し

米中関税協議の進展や今後発表される経済指標が再び相場の焦点となりそうです。特に、5月下旬の米雇用統計や日銀・FRBの動向が株価と為替の行方を左右すると見られます。引き続き、需給動向と政策発表を注視したいところです。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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