ステージへの帰還を夢見て——LUNA SEA・真矢さんが残したもの

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突然の別れ

2026年2月17日、午後6時16分。

ロックバンド「LUNA SEA」のドラマー、真矢さん(本名:山田真矢)が56歳でこの世を去った。葬儀と告別式は、近親者のみで静かに執り行われた。

  • ① 2026年2月17日、56歳で逝去
  • ② 2020年の大腸がんステージ4診断から約6年にわたる闘病
  • ③ 2026年3月12日の公演でのドラム復帰を目指していた矢先の急変

2026年3月12日の復帰ステージを目指し、リハビリを続けていた矢先のことだった。


LUNA SEAとはどんなバンドだったか

一般の読者のために、まずバンドの輪郭を整理しておきたい。

LUNA SEAは、1990年代の日本のロックシーンを代表するバンドの一つだ。ボーカルのRYUICHI、ギターのSUGIZOとINORAN、ベースのJ、そしてドラムの真矢という5人編成で、激しさと叙情性を兼ね備えた楽曲で多くのファンを引きつけた。

1999年に一度活動を休止したが、その後再結成。長年にわたってライブや音源をとおして活動を続けてきた。90年代に青春を送った世代にとっては、特別な存在感を持つバンドだ。


闘病の約6年——2020年のがん宣告から

※治療経過は、本人の公表コメントおよび公式発表・報道で確認できる範囲に限定しています。

真矢さんの闘いが始まったのは、2020年のことだ。

大腸がんのステージ4が判明した。ステージ4とは、一般に遠隔転移を伴う段階を指す。手術・抗がん剤・放射線治療を組み合わせた長期の治療が必要になるケースが多く、身体への負担は大きい。

真矢さんはその後、7回の手術を経ながらも演奏活動を続けた。

2025年9月、新たな宣告が下った。めまいをきっかけに受けたMRI検査で、右側頭部に腫瘍が見つかり、脳腫瘍と診断されたのだ。脳腫瘍は場所によって、運動機能・言語・バランス感覚などに影響が及ぶことがある。真矢さん自身は「まずは死なないこと、希望を失わないこと」という言葉を発信し、治療に向き合う姿勢を示していた。


それでも、3月のステージへ

2026年3月12日、有明アリーナでのライブが予定されていた。

この公演は、2025年12月の公演が延期されたことによる振替公演だった(延期の理由として、メンバーのSUGIZOさんの交通事故が報じられている)。真矢さんはこの舞台でドラムを叩くことを目標に、リハビリを重ねていた。

報道によれば、復帰を目指して前向きに取り組んでいた最中に、容態が急変したとされている。「3月にあのステージへ戻る」という希望が、突然終わりを迎えた。


妻・石黒彩さんのコメント

訃報が報じられた2月23日、真矢さんの妻で元モーニング娘。のメンバー・石黒彩さんが、インスタグラムに心情を綴った。

「闘病中、彼は前向きに戦い続けた」「支え、寄り添うことが私の幸せだった」——そう語るなかで、石黒さんはひとつの言葉を明かした。真矢さんの最大の願いは、「LUNA SEAを止めないでほしい」ということだったという。

闘病中、自分自身の状況よりも、バンドの未来を案じ続けたドラマーの姿がある。石黒さんはファンへの応援も呼びかけた。


バンドの言葉:「魂のビートは鳴り止まない」

LUNA SEA側のコメントは、真矢さんの死去時刻と闘病の経緯(大腸がんステージ4、脳腫瘍、7回の手術)を丁寧に記しながら、こう締めくくった。

「魂のビートは鳴り止まない」——。

功績をたたえ、バンドとしての継続を誓うこの言葉は、真矢さんの遺志でもある「LUNA SEAを止めないでほしい」と響き合っている。

葬儀は近親者のみで終えたが、後日、ファンと別れを告げる場を設ける予定が告知されている。著名人の場合、このような「お別れの会(追悼の場)」を後日設けるかたちは珍しくない。正式な案内が公開されれば、多くのファンが訪れることになるだろう。


ドラマーという存在——そのバンドにとっての意味

音楽に詳しくない方のために、少し補足しておきたい。

ドラムはバンドの中で、テンポ・強弱・曲の推進力を担う中核だ。同じ楽曲でも、ドラマーの「間(ま)」やノリが変わるだけで、音楽全体の印象が大きく変わる。

また、体調不良時にはサポートドラマーを立てて公演を成立させることもある。真矢さんの療養期間中も、ルナフェス(LUNA SEA主催のフェスティバル)では代役が立つ形が事前に説明されていた。それでも「真矢さんのドラムでなければ」というファンの思いが、リハビリへの期待の声を生み続けてきた。


LUNA SEAを聴いていた世代へ

真矢さんの死は、90年代の音楽とともに青春を過ごした世代には、ひときわ淋しいニュースとして届いている。

90年代のロックが持っていた熱量を記憶する世代にとって、真矢さんはバンドの音を支えたドラマーであると同時に、あの時代を共に生きた記憶の一部でもある。

56歳という年齢は、まだまだこれからという時間を持っていた。それだけに、残された「止まらないでほしい」という言葉が、重く、温かく響く。

バンドの「魂のビートは鳴り止まない」という言葉が、どのかたちで体現されていくのか。LUNA SEAの歩みを、これからも見守りたい。


本稿はLUNA SEA公式発表・各報道・石黒彩さんの公開コメントをもとに構成しています。葬儀・追悼イベントの詳細については、公式からの案内をご確認ください。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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