【概要】
20日の東京市場は、中東情勢の緊迫緩和観測を背景にドル買い一服の円相場と、欧米株安を受けた日本株の小幅続落、長期金利の低下が同時に進行。輸入企業の決済を意識した円売り・ドル買いも入り、相場全体は方向感を欠いた展開となった。
【東京株式市場】


- 日経平均株価は前日比85円11銭(0.22%)安の3万8403円23銭と小幅に続落。欧州株安や米株価指数先物の軟調さを受け、売りが優勢となった。
- 東証プライムの売買代金は約6兆6964億円、売買高は27億7289万株と4月7日以来の高水準。
- TOPIXは20.82ポイント(0.75%)安の2771.26ポイントで安値引け。
- 個別では、任天堂やソニーGなどゲーム関連株が売られ、ユニクロを運営するファストリやKDDIも下落。一方でTDKや太陽誘電など電子部品セクターや、ソフトバンクGの上昇が目立った。
【東京円相場】

- 17時時点のドル/円は前日同時点と同水準の145.39~41円で横ばい。米軍の即時介入観測後退を受けて、これまで積み上がっていた「有事のドル買い」のポジション調整が進行。
- 朝方は一時145.13円近辺まで円高が進んだが、その後は輸入企業のドル需要をにらんだ円売りが優勢となり、上値追いは限定的。
【国内債券市場】

- 新発10年物国債利回りは前日比0.015%低下の1.395%で取引を終了。価格上昇を背景に、日銀の国債買い入れオペに加え、プライマリー・ディーラーによる持ち高調整目的の買いも観測された。
【FPTRENDY内部リンク】
【外部関連リンク】
- 日本銀行(BOJ)公式サイト ─ 国内金利や政策決定の確認に。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト ─ FOMCや声明内容はこちら。
- Bloomberg(ブルームバーグ日本版) ─ 世界の金融・経済ニュースを網羅。
- Reuters(ロイター日本語版) ─ 最新のマーケット速報と経済記事。
- TradingView ─ 株価・為替・指数チャートの可視化に便利。