2025年6月13日米国市場動向(ダウ平均株価、S&P500、ナスダック総合指数、米国国債10年物利回りなど)

【概要】

2025年6月13日の米国市場は、イスラエルによるイラン攻撃とそれに伴う地政学的リスクの高まりを背景に、主要株価指数が軒並み下落しました。ダウ平均は一時800ドルを超える下げ幅を記録し、原油高や金価格の上昇といった安全資産・商品市場への資金シフトも目立ちました。週末を控えた持ち高調整や利益確定売りも重なり、全面安の展開となりました。


【ダウ平均株価】

ダウ工業株30種平均は769ドル83セント安(-1.79%)の 4万2197ドル79セント と大幅に反落しました。中東情勢の緊迫化を受け、投資家のリスク回避姿勢が鮮明となり、下げ幅は一時800ドルを超えました。


【S&P500】

S&P500種株価指数は前日に2月中旬以来の高値をつけた反動もあり、利益確定売りが優勢に。中東リスクや原油高が重荷となり、下落して取引を終えました(具体的な終値は報道されていませんが、全体として全面安の流れに同調)。


【ナスダック総合指数】

ナスダック総合株価指数は 255.659ポイント安(-1.30%)の1万9406.826 と反落。ブロードコムやメタ・プラットフォームズなど主力ハイテク株への売りが相場を押し下げました。


【米国債10年物利回り】

10年債利回りは 前日比0.04%高の4.40%。中東リスクの高まりで一時は債券買いが進み利回りが4.31%まで低下したものの、原油高によるインフレ懸念から売りが優勢となり、最終的に利回りは上昇しました。


【NY円相場】

円相場は反落し、1ドル=144円05〜15銭で取引を終了。中東緊迫による「安全資産」としての円買いが一時見られたものの、週末を前に積み上がっていたドル売りポジションの巻き戻しや流動性を重視したドル買いが進み、円安で引けました。


【主な個別株】

  • 下落銘柄
    • ビザ(V):-4.9%
    • アメリカン・エキスプレス(AXP):-3.4%
    • シャーウィン・ウィリアムズ:-5.7%(アナリストによる格下げ)
    • ナイキ(NKE)セールスフォース(CRM):いずれも下落
    • ユナイテッド航空アメリカン航空バイキング・ホールディングスノルウェージャン・クルーズライン:原油高と中東リスクで大幅安
    • ボーイング(BA):前日の中型機墜落事故を受けて続落
  • 上昇銘柄
    • ロッキード・マーチン(LMT)RTX(旧レイセオン):軍需関連として買い優勢
    • シェブロン(CVX):原油高を背景に上昇

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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