2025年6月9日 東京市場動向(日経平均、TOPIX、ドル円、長期金利、主要株)

2025年6月9日の東京市場は、米国の5月雇用統計が市場予想を上回り米景気への懸念が和らいだことを受けて、日経平均株価やTOPIXが続伸しました。特に成長期待の高いグロース株や半導体、電気機器セクターが買われ、日経平均は3万8000円台を回復。一方、リスク選好の高まりから円は対ドルで32銭安の144円台半ばまで下落しました。長期国債の利回りも上昇し、FRBの利下げ観測が後退した影響で債券市場は売り優勢となりました。全体として、米中貿易交渉の進展期待や海外投資家の資金流入を背景に、東京市場は強気の地合いを維持した一日となりました。

日経平均株価

9日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前週末比346円96銭(0.92%)高の3万8088円57銭となった。心理的節目の3万8000円台に5月29日以来で回復し、上げ幅は一時400円を超えた。米5月雇用統計が予想を上回り、米景気懸念が後退したことを背景に6日の米株高の流れを受けて投資家心理が改善。値がさのグロース株を中心に買いが入り、電気機器や半導体関連株の上昇も相場を押し上げた。一方で利益確定売りも散見され、上値はやや重くなった。


TOPIX

東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は前日比16.08ポイント(0.58%)高の2785.41で取引を終えた。JPXプライム150指数も続伸し、8.89ポイント(0.73%)高の1225.57となった。海外投資家の日本株買い越しが9週連続となり、東京市場には資金流入が続いている。


ドル円

9日のドル円相場は円安・ドル高が進み、終値は前日比32銭円安の1ドル=144円22〜24銭となった。米5月雇用統計の良好な内容を受けてリスク選好が強まり、円売りが優勢となった。とはいえ、ユーロなど他の主要通貨に対するドル売りも根強く、円安の動きは次第に下げ渋る展開となった。


日本国債10年物利回り

新発10年物国債の利回りは上昇し、終値は前日比0.020%高い1.470%となった。債券価格は下落。米長期金利上昇を背景に、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを急がないとの見方が広がったことから、国内の幅広い年限で国債売りが優勢となった。長期金利上昇により、長期国債先物は18銭安の139円17銭で取引を終えた。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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