【ダウ平均株価】

2025年6月2日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は3日続伸し、前週末比35ドル41セント(0.08%)高の42,305ドル48セントで取引を終えました。ハイテク株の一部に買いが入り、また米中貿易交渉の進展期待が投資家心理を支えたことが背景にあります。ただし、トランプ政権の貿易政策の不透明感も根強く、日中の貿易摩擦懸念から市場は一時400ドル超の下げを経験しました。
ダウ平均の構成銘柄では、エヌビディア、IBM、アマゾンが上昇。アナリストの投資判断が引き上げられたボーイングも買われました。一方で、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、スリーエム(3M)、キャタピラーは下落しました。
【S&P500】

S&P500指数は同日、前日比24.25ポイント(0.41%)高の5,935.94で取引を終了しました。市場全体の底堅さを示し、特に米中貿易交渉の進展期待が投資マインドを支えています。ただし、ISM製造業景況感指数の低下など経済指標の弱さが下値を抑える要因となりました。
【ナスダック総合指数】

ナスダック総合指数は、前週末比128.85ポイント(0.67%)高の19,242.61と、2025年2月下旬以来の高値で引けました。ハイテク株の買いが活発で、メタプラットフォームズやブロードコムなど半導体関連株が上昇。米中貿易交渉の好転期待が強材料となっています。
【米国債10年物利回り】

米国債10年物利回りは、前日比0.044ポイント上昇の4.442%で取引を終えました。利回りは前週の動きを受けてやや上昇傾向を示し、経済成長期待やインフレ警戒感が背景にあります。ただし貿易摩擦や経済指標の弱さが利回り上昇を一定抑制している状況です。
【恐怖指数(VIX)】

恐怖指数(VIX)は、前日比0.21ポイント(1.13%)低下し18.36で終了しました。米中貿易摩擦に対する過度な警戒感が後退し、リスク回避ムードの後退が見られます。ただし市場の不透明感は残っており、依然として18台の水準はやや高めの水準といえます。
【ドル円】

ドル円相場は2025年6月2日にかけて、前日比0.083円安の142.571円で取引を終えました。円高傾向が続いており、米中貿易政策の不透明感や日米金融政策の差に影響されています。今後も外部要因による変動に注意が必要です。
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【外部関連リンク】
- 日本銀行(BOJ)公式サイト ─ 国内金利や政策決定の確認に。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト ─ FOMCや声明内容はこちら。
- Bloomberg(ブルームバーグ日本版) ─ 世界の金融・経済ニュースを網羅。
- Reuters(ロイター日本語版) ─ 最新のマーケット速報と経済記事。
- TradingView ─ 株価・為替・指数チャートの可視化に便利。