【日経平均株価】
2025年6月2日の東京株式市場で、日経平均株価は続落しました。終値は前週末比494円43銭(1.30%)安の37,470円67銭で、チャートでも大きな陰線が確認できます。米中貿易摩擦の激化を背景に、米国のハイテク株の下落が波及し、特に半導体関連や電子部品セクターの銘柄で売り圧力が強まりました。取引中には株価指数先物の影響もあって下げ幅が一時600円超に拡大する場面も見られました。

(日経平均株価チャート図)
【TOPIX】
TOPIX(東証株価指数)も日経平均に連動して軟調に推移し、前日比で下落しました。市場全体の弱気ムードが広がる中、広範な銘柄が売られ、指数は一時的な下落を示しています。チャート上でも連続する陰線と長い下ひげが見られ、短期的な不安定さを反映しています。

(TOPIXチャート図)
【ドル円】
ドル円相場は、米ドルが軟調に推移し、143円台前半で取引を終えました。前日比で約0.63%の円高進行となり、米ドルは144円台から143円台へと下落しています。対ドルで円の買い戻しが進んだことは、リスクオフムードの強まりを示しており、為替市場にも慎重な姿勢が見られます。

(ドル円チャート図)
【日本国債10年物利回り】
日本国債10年物利回りは小幅ながら上昇し、終値は約1.507%で前日比0.007ポイントの上昇となりました。日銀の金融政策の枠内で安定的に推移しているものの、世界的な金利上昇圧力や米国市場の動向が影響し、若干の変動が見られています。チャートでは小刻みな上下動を繰り返している様子が確認できます。

(日本国債10年物利回りチャート図)
【まとめ】
6月2日の東京市場は、米中貿易摩擦の悪化と米国の主要株価下落を受け、リスク回避の動きが強まりました。日経平均・TOPIXともに軟調に推移し、ドル円も円高へと振れています。日本国債利回りはやや上昇したものの、大きな変動は見られませんでした。今後の市場は引き続き米中情勢の動向や世界経済指標に左右されやすい展開が予想されます。
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【外部関連リンク】
- 日本銀行(BOJ)公式サイト ─ 国内金利や政策決定の確認に。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト ─ FOMCや声明内容はこちら。
- Bloomberg(ブルームバーグ日本版) ─ 世界の金融・経済ニュースを網羅。
- Reuters(ロイター日本語版) ─ 最新のマーケット速報と経済記事。
- TradingView ─ 株価・為替・指数チャートの可視化に便利。