5月30日の米国株式市場ダイジェスト – インフレ懸念和らぎダウ続伸、米中貿易緊張が重荷に

【概況】

5月30日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が続伸し、前日比54ドル34セント(0.12%)高の4万2270ドル07セントで取引を終えた。4月の個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想を下回り、インフレ懸念が後退したことが投資家心理を支えた。一方で、米中間の貿易摩擦による緊張感は相場の重荷となり、日中には一時300ドル超の下落場面もあった。ミシガン大学が発表した5月の消費者態度指数は速報値から上方修正され、市場予想を上回ったことで米経済の底堅さも確認された。


【ダウ平均株価】

ダウ平均は前日比54ドル34セント高の4万2270ドル07セントで取引を終えた。月間では約1600ドルの上昇となり、4カ月ぶりの上昇基調となっている。主力株には買いが入り、ウォルマートやユナイテッドヘルス・グループ、ウォルト・ディズニーが上昇。一方、ナイキやキャタピラー、シェブロンは売られ、前日に急騰したエヌビディアも調整で下落した。


【ナスダック総合指数】

ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落し、前日比62.105ポイント(0.32%)安の1万9113.767で取引を終えた。テスラ株はイーロン・マスクCEOが政府効率化省(DOGE)の支援継続を表明したものの、3%下落した。ナスダックは月間で9.5%の上昇となり、2023年11月以来の大きな月間上昇率となっている。

S&P500

【主要株】

個別銘柄では、ウォルマートやアムジェン、ベライゾン・コミュニケーションズが買われた。一方で、セールスフォース、ナイキ、シェブロン、エヌビディアは下落した。市場では米中間の貿易交渉の進展が不透明な中、貿易政策に対する懸念が依然として強く、個別株の値動きに影響を与えている。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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