5月19日米国マーケットダイジェスト

【5月19日】米国株式市場|ダウ3日続伸、格下げ影響は限定的

ダウ平均株価|格下げショックを吸収し続伸

19日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が前週末比137ドル33セント(+0.32%)高の42,792.07ドルと、3営業日続伸し約2カ月ぶりの高値を記録しました。

前週末に格付け会社ムーディーズが米国債の格付けを「Aaa」から「Aa1」へ1段階引き下げたことを受け、序盤は売りが先行。一時300ドル超下落する場面もありました。しかし、米長期金利の上昇が一服したことで投資家の間に安心感が広がり、次第に押し目買いの動きが優勢となりました。

中でもユナイテッドヘルスが8%超上昇し、指数の上昇を牽引。他にメルクやアムジェン、マイクロソフトなどが上昇する一方、ナイキやシェブロン、アップルは下落しました。

ナスダック総合指数|テック株堅調も上値重く

ナスダック総合指数は4.36ポイント(+0.02%)高の19,215.46と、わずかながらも続伸。2月下旬以来の高値水準を維持しました。

アルファベットなどが買われる一方で、テスラは割引販売報道で売られる展開。AI分野における米中間の規制懸念も、アップルなど一部銘柄に下押し圧力となりました。

S&P500種指数|6日続伸で堅調地合い継続

S&P500種株価指数は前週末比5.22ポイント(+0.08%)高の5,963.60で終了し、こちらも2月下旬以来の高値を更新。6営業日連続の上昇で、市場全体としては底堅い推移を示しました。

米10年債利回り|一時4.56%まで上昇も、その後低下

米国10年債利回り(20日15時45分)

ムーディーズによる米国債格下げの影響で、米10年債利回りは一時4.56%まで急伸。しかしその後は4.4%台半ばまで低下し、株式市場の安定を後押ししました。

市場関係者の間では、「他の格付け機関はすでに同様の格下げを行っており、今回の発表はサプライズではなかった」との声も多く、金融市場への影響は限定的との見方が強まっています。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー