5月19日-東京市場ダイジェスト

2025年5月19日の東京市場では、日経平均株価とTOPIXが揃って反落しました。米大手格付け会社による米国債格下げを受けた警戒感や、米景気懸念、海外株安の重荷から売りが優勢となった一方で、下値では先高観を背景に押し目買いも見られ、下げ幅は限定的なものにとどまりました。

日経平均株価:4日続落

終値は前週末比255円09銭(0.68%)安の3万7 498円63銭。4日続落は今年1月8日~15日(5営業日続落)以来の長さです。ムーディーズが米国債の最上位格付け「Aaa」を「Aa1」へ1段階引き下げたことが投資家心理を冷やし、下げ幅は一時300円を超えました。円相場も1ドル=145円近辺まで円高方向に振れたことで、輸出関連株を中心に売り圧力が強まりました。ただ、押し目買い意欲も底堅く、下値では下げ渋る動きが継続しました。

TOPIX:小幅反落

東証株価指数(TOPIX)は前日比2.06ポイント(0.08%)安の2,738.39で取引を終え、こちらも反落。JPXプライム150指数は1.74ポイント(0.14%)安の1 208.43でした。売買代金は東証プライムで約3兆8 215億円、売買高は16億7 081万株と、活発な売買が続きました。

銘柄動向

半導体関連株の東エレクやアドテストが伸び悩み、ファーストリテイリングやKDDI、ファナックも売られました。一方、第一三共が大幅高となり、スズキや三菱重工業などが買われる展開となりました。

投資家は今後の日米関税交渉の行方や、米国債格下げが企業業績や金融市場に与える影響を注視しており、当面は方向感に乏しい展開が続く可能性があります。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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