2025年5月15日に発表された米国の主な経済指標

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🏭 生産者物価指数(PPI) – 4月:前月比 -0.5%

  • 報道内容:4月のPPIは前月比で0.5%の下落となり、2009年以来最大の減少幅を記録しました。サービス価格の低下が主因であり、特に航空運賃やホテル宿泊費、ポートフォリオ管理手数料の減少が影響しています。この結果、コアPCE価格指数の上昇率も鈍化する可能性が指摘されています。

🛍️ 小売売上高 – 4月:前月比 +0.1%

  • 報道内容:4月の小売売上高は前月比で0.1%の増加にとどまり、3月の1.7%の急増から大幅に減速しました。これは、関税の影響を避けるために3月に消費者が前倒しで購入を行った反動とされています。自動車やガソリンの販売減少が全体の売上高を押し下げました。

⚙️ 鉱工業生産 – 4月:前月比 0.0%

  • 報道内容:4月の鉱工業生産は前月比で横ばいとなり、製造業と鉱業の生産減少が、電力・ガスの生産増加によって相殺されました。特に自動車関連の生産が1.9%減少し、全体の製造業生産を押し下げました。

📄 新規失業保険申請件数 – 5月第2週:22.9万件(前週比変わらず)

  • 報道内容:5月第2週の新規失業保険申請件数は22.9万件で、前週から変化はありませんでした。これは、労働市場が引き続き安定していることを示しています。

🏭 フィラデルフィア連銀製造業景況指数 – 5月:-4.0(前月:-26.4)

  • 報道内容:5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は-4.0となり、前月の-26.4から大幅に改善しましたが、依然としてマイナス圏にあります。これは、製造業の活動が引き続き縮小していることを示しています。

🏭 ニューヨーク連銀製造業景況指数(エンパイア・ステート指数) – 5月:-9.2(前月:-8.1)

  • 報道内容:5月のエンパイア・ステート製造業景況指数は-9.2となり、前月の-8.1から悪化しました。これは、ニューヨーク州の製造業の景況感が引き続き悪化していることを示しています。

🏠 住宅市場指数(NAHB) – 5月:34(前月:40)

  • 報道内容:5月の全米住宅建設業者協会(NAHB)住宅市場指数は34となり、前月の40から6ポイント低下しました。これは、金利上昇や建設コストの増加、経済の不透明感が住宅建設業者の信頼感を低下させていることを示しています。

📦 企業在庫 – 3月:前月比 +0.1%

  • 報道内容:3月の企業在庫は前月比で0.1%の増加となり、予想の0.2%を下回りました。これは、強い小売売上によって在庫が減少したことが要因とされています。特に自動車在庫が1.3%減少し、全体の小売在庫を押し下げました。

🛢️ 原油・燃料在庫(EIA) – 5月第2週

  • 報道内容:5月第2週の米国の原油在庫は441.8百万バレルで、前週比で3.5百万バレル増加しました。これは、予想外の増加であり、輸入の増加が主因とされています。この在庫増加により、原油価格は1バレルあたり1ドル以上下落しました。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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