【今朝の市況まとめ】米中緊張緩和で株買い殺到|米10年債利回り4.47%、ドル円148円台

【5月12日相場まとめ】

スクロールできます
指標現在値変動変動率
Japan 225 インデックス37,644.04+140.93+0.38%
東証株価指数(TOPIX)2,742.08+8.59+0.31%
Nikkei 225 Futures38,730+1,030+2.73%
米ドル/円148.31-0.142-0.10%
米国10年債利回り4.473+0.091+2.08%
恐怖指数(VIX)18.31-3.51-16.03%
ナスダック総合指数18,708.34+779.43+4.35%
ダウ平均株価42,410.10+1,160.72+2.81%
S&P500指数5,844.19+184.28+3.26%

【日経平均株価】

  • 📊 日経平均株価の値動き(2025年5月13日 朝時点)
  • 始値(Open):37,697.28 円
  • 高値(High):37,726.44 円
  • 安値(Low):37,417.39 円
  • 終値(Close):37,644.04 円
  • 前日比(Change):+140.93 円(+0.38%)

日経平均株価12日解説

2025年5月12日(金)、東京株式市場で日経平均株価は3営業日続伸し、前週末比+140円93銭(+0.38%)高の37,644円26銭で取引を終えました。これは3月27日以来の高値水準です。

米中が関税を巡ってスイスで初の閣僚級協議を行い、協議の進展を示唆する報道が好感されたことが背景にあります。先物買いが先行し、東エレクやアドバンテストといった半導体株、ファナックや安川電機などの機械株が相場をけん引しました。一時は上げ幅が200円を超える場面もありましたが、週明けの協議内容公表を控えて様子見ムードも出たことで、終盤はやや上値が重くなりました。

一方、米大統領が医薬品価格引き下げに関する大統領令に署名するとの報道を受け、武田薬品やアステラス、大塚HDなどの医薬品株が軟調。ゲーム事業の伸び悩みが意識されたディー・エヌ・エー(DeNA)も売られました。

【TOPIX】

  • 📊 TOPIX(東証株価指数)の値動き
  • 始値(Open):2,745.23
  • 高値(High):2,747.93
  • 安値(Low):2,724.94
  • 終値(Close):2,742.08
  • 前日比(Change):+8.59(+0.31%)

東証株価指数(TOPIX)12日解説

東証株価指数(TOPIX)は、+8.59ポイント(+0.31%)の2,742.08で取引を終え、12日連続の上昇を記録しました。この連騰は、2017年10月以来の記録に並ぶものです。

日経平均と同様に米中の関税交渉進展への期待から幅広い銘柄に買いが入り、主力株が相場をけん引。TOPIXは3月28日以来の高値水準となり、上昇の勢いが継続していることを確認する形となりました。

【日経平均先物】

  • 📊 日経225先物(大阪取引所)の値動き
  • 始値(Open):38,200
  • 高値(High):38,790
  • 安値(Low):38,150
  • 終値(Close):38,730
  • 前日比(Change):+1,030(+2.73%)

🇯🇵 東京市場展望:日経平均は大幅続伸へ

13日の東京株式市場は、日経平均先物が前日比+1,030円の38,730円で引けたことを背景に、大幅高でのスタートが見込まれます。米中が追加関税の大幅な引き下げで合意したことで、世界的な貿易摩擦懸念が和らぎ、前夜の米株式市場は主要3指数そろって急伸。ナスダックは+4%超、ダウ平均も+1,160ドル高と強い上昇を見せました。

さらに、**米金利上昇による円安進行(1ドル=148円台)**が日本株にとって追い風となり、特に輸出関連株への物色が期待されます。大阪取引所の夜間取引では先物が38,700円台に乗せており、寄り付きはこの水準を反映する形となる可能性が高いです。

米中関税交渉の進展期待に加え、今晩発表される**米CPI(消費者物価指数)**にも注目が集まり、市場のボラティリティ上昇や金利動向に影響を与える展開が予想されます。

【ドル円】

  • 💱 米ドル/円の値動き
  • 始値(Open):148.452
  • 高値(High):148.452
  • 安値(Low):148.293
  • 終値(Close):148.346
  • 前日比(Change):-0.106(-0.07%)

【米国債10年物利回り】

  • 📈 米10年債利回りの値動き
  • 始値(Open):4.412%
  • 高値(High):4.479%
  • 安値(Low):4.402%
  • 終値(Close):4.473%
  • 前日比(Change):+0.091ポイント(+2.08%)

🇺🇸 米10年債利回り、約1カ月ぶり高水準に上昇

12日の米国債券市場では、安全資産とされる債券に売りが入り、10年物国債利回りが4.47%(+0.09pt)と約1カ月ぶりの水準まで上昇しました。背景には、米中が互いに課していた関税を大幅に引き下げることで合意したことによる、貿易摩擦の緩和があります。

投資家心理の改善により株式市場は全面高となり、相対的に安全資産である債券からリスク資産へと資金がシフト。さらに、景気後退リスクの後退によって米利下げ観測も後退し、金利上昇圧力が強まりました。2年債利回りも4.01%まで上昇しており、FOMCの7月会合での金利据え置き確率が60%近くに上昇しています。

【VIX指数(恐怖指数)】

  • 📉 VIX(恐怖指数)の値動き
  • 始値(Open):19.84
  • 高値(High):20.44
  • 安値(Low):18.14
  • 終値(Close):18.38
  • 前日比(Change):-3.51(-16.03%)

【ダウ平均株価】

  • 📈 ダウ平均株価の値動き(2025年5月13日 朝時点)
  • 始値(Open):41,899.05
  • 高値(High):42,418.05
  • 安値(Low):41,899.05
  • 終値(Close):42,410.10
  • 前日比(Change):+1,160.72(+2.81%)

【S&P500指数】

  • 📈 S&P500指数の値動き
  • 始値(Open):5,807.20
  • 高値(High):5,845.37
  • 安値(Low):5,786.08
  • 終値(Close):5,844.19
  • 前日比(Change):+184.28(+3.26%)

【ナスダック総合指数】

  • 📈 ナスダック総合指数の値動き(2025年5月13日 朝時点)
  • 始値(Open):18,674.55
  • 高値(High):18,710.22
  • 安値(Low):18,472.71
  • 終値(Close):18,708.34
  • 前日比(Change):+779.43(+4.35%)

🇺🇸 米株3指数が揃って急騰 米中関税合意でリスク選好広がる

12日の米株式市場では、米中の追加関税引き下げ合意を受け、投資家心理が一気に改善。主要3指数がそろって大幅上昇となりました。

ダウ平均は前週末比**+1,160ドル高(+2.81%)の42,410ドルと3月下旬以来の高値を回復。S&P500指数は+3.25%の5,844.19と3月来高値、ナスダック総合指数も+4.34%の18,708.34**で4日続伸し、年初来高値圏に迫りました。

背景には、米国が対中関税を累計145%→30%に、中国も125%→10%に引き下げる方針を発表したことがあり、市場では「貿易摩擦の激化リスクが後退した」と受け止められました。これにより、半導体や大型テック株、景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが広がりました。

一方で、医薬品価格の引き下げに関する大統領令が発表され、ジョンソン・エンド・ジョンソンや医療保険株は下落。ディフェンシブ株には一部利益確定の動きが見られました。

関連リンク:

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

目次