今日1日の相場チェック! マーケットダイジェスト。本日の日本株市場の動向を、要点を押さえてわかりやすくまとめました。
📊 日経平均:米中関税合意が追い風、2月以来の高値圏へ
米中が12日に発表した追加関税の引き下げ合意を受けて、13日の東京市場は買い優勢でスタート。日経平均株価は前日比+539円(+1.43%)の38,183円04銭で取引を終え、2月27日以来の高値を更新しました。
主力株中心に幅広く買いが入り、上げ幅は一時800円を超える場面もありました。安川電機やファナックといった中国関連株が大幅上昇し、トヨタや三菱UFJなど大型株で構成される「TOPIXコア30」の堅調さが目立ちました。

📈 TOPIX:15年9カ月ぶりの13連騰、売買代金は6兆円超え
TOPIX(東証株価指数)も前日比+30.06pt(+1.10%)の2,772.14で13日続伸。13連騰は2009年8月以来、実に約15年ぶりという記録的な動きとなりました。
東証プライム市場全体では、値下がり銘柄数が若干上回ったものの、大型株主導の上昇が相場をけん引。東エレクやTDK、古河電工などの好決算銘柄が買われました。

💡 投資家心理と今後の警戒点
今回の米中合意は、米国が145%→30%、中国が125%→10%へ追加関税を引き下げる内容で、グローバル景気に対する不安を和らげる要因となりました。
ただし、今後の展開に対しては慎重な声も。長期金利が一時1.465%に上昇し、不動産・建設株の一角に売りが出たほか、米CPI発表を控えて利益確定の動きも見られました。東海東京の沢田アナリストは「楽観的な上昇局面は終盤に差しかかっている」と指摘しています。
🔍 売買状況と個別銘柄
- 売買代金:東証プライムは概算6兆169億円
- 売買高:約24.9億株
- 値上がり/値下がり/横ばい銘柄数:734/849/50
上昇目立った銘柄:安川電、ファナック、トヨタ、三菱UFJ、東エレク、TDK、古河電工(ストップ高)
下落銘柄:KDDI、ニトリHD、フジクラ(今期減益見通し)
📝 編集後記
13連騰という記録を打ち立てたTOPIX、そして米中合意で上昇が加速した日経平均。とはいえ、材料出尽くし感も意識されつつあり、今後は利食いと新たな材料探しの攻防に注目が集まりそうです。
関連リンク:
- 日本銀行(BOJ)公式サイト ─ 国内金利や政策決定の確認に。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト ─ FOMCや声明内容はこちら。
- Bloomberg(ブルームバーグ日本版) ─ 世界の金融・経済ニュースを網羅。
- Reuters(ロイター日本語版) ─ 最新のマーケット速報と経済記事。
- TradingView ─ 株価・為替・指数チャートの可視化に便利。