「S&P500に投資すればOK!」 「オルカンを買えば全世界に分散できる!」
──最近よく耳にするそんな声。たしかにどちらも投資初心者に人気の“王道”ですが、それだけで本当に安心でしょうか?
この記事では、以下のポイントをやさしく解説します:
- なぜS&P500だけではリスクが残るのか
- 分散投資の考え方と具体例
- 「金利のある世界」における守りの資産
- 自分に合った投資スタイルの見つけ方
🧭 第1章:S&P500やオルカンは王道。でも、それだけでいい?
「S&P500に毎月コツコツ積立」「オールカントリーなら世界に分散」 確かにこの2つは、今のNISA制度にもフィットし、初心者にとって入りやすい選択肢です。
でも少し立ち止まって考えてみましょう。
- S&P500はアメリカ企業が中心。米国に依存しすぎていない?
- オルカンでも、実は米国比率が7割以上。本当に分散できているの?
📉 現実のリスク:トランプ氏の関税発言
2025年4月、トランプ前大統領が再び関税強化を示唆し、米国株式市場に不安が広がる場面がありました。S&P500やオルカンに偏っていると、こうした政治リスクの影響を強く受けてしまう可能性があります。
つまり、「よさそうだから」で選ぶのではなく、中身を知って選ぶことが大切なのです。
🔍 第2章:リスクは「怖い」じゃなくて「付き合うもの」
投資でもっとも不安なこと、それは「リスク」ですよね。
「お金が減ったらどうしよう…」 そう思うのはとても自然な感情です。
でも実は、リスクとは“損をすること”ではなく、値動きの幅のこと。上がる可能性もあれば、下がることもある。それがリスクです。
そこで大切になるのが、分散です。
📊 分散の一例(毎月1万円の投資)
金額 | 投資先 | 特徴 |
---|---|---|
5,000円 | S&P500 | 米国の成長企業に集中。成長性高いが値動き大きめ |
3,000円 | 金ETF | 価格が安定しやすく、安全資産として機能する |
2,000円 | REIT | 不動産収益に連動。インカム狙いの安定資産 |
📌 こうした性格の異なる資産を組み合わせることで、全体としてリスクを抑えることができます。
💴 第3章:金利のある世界で考える“守り”の資産とは?
長く続いたゼロ金利時代が終わり、2025年の今、日本もついに**「金利のある世界」**へと変わりつつあります。
こうした環境では、元本が守られつつ利回りが得られる安全資産にも注目が集まります。
🔐 個人向け国債(変動10年)の仕組みと魅力
- 利子は半年ごとに支払われる
- 適用利率 = 基準金利(10年国債利回り) × 0.66
- 最低金利は年0.05%が保証されている
つまり、金利が上がれば利子も増え、下がっても最低保証があります。中途換金も可能(発行後1年経過が条件)で、**投資初心者にも向いた“守りの資産”**なのです。
投資先を株や投信だけに偏らせず、少しだけこうした資産も組み込むことで、長期的な安心感が増します。
🧠 第4章:投資を考えるって、実は「自分を知る」こと
投資のスタイルは、人によって全く異なります。
それは「あなたの人生をどうしたいか?」を考えることにもつながります。
たとえば…
- 20代:株式中心でリスクを取ってリターンを狙う
- 40代:家計とのバランスを取りつつ、安定資産も加える
- 60代:元本重視で安全資産中心に切り替える
こうした資産の組み合わせ=ポートフォリオは、「数字の話」だけでなく「自分自身の価値観の反映」でもあるのです。
⚠️ 第5章:「知らないまま」が一番のリスクかも
「投資って怖い」と思う理由の多くは、「よく知らないから」。
でも、知らないことの方が、実はもっとリスクだったりします。
「元本保証・高利回り」といった詐欺まがいの話に騙されないためにも、最低限の知識を身につけることが、自分を守る“盾”になります。
🎯 まとめ:投資は「考える冒険」
投資とは、お金を増やす手段であると同時に、 未来の自分と向き合う旅でもあります。
S&P500やオルカンは優れた選択肢ですが、それだけに偏らず、金、REIT、個人向け国債などを組み合わせることで、**あなただけの“安心できるポートフォリオ”**が見えてくるかもしれません。
💬 完璧じゃなくていい。大事なのは、「自分で考えて選ぶ」こと。
📝 今日からできる“ちょっとした第一歩”
- 🔍 「金ETFってどんな動き?」と調べてみる
- 🗒️ 自分の1万円をどう分けるか、紙に書き出してみる
- 📰 投資関連のニュースをひとつ読んでみる