💰 ビットコイン急落の今、何が起きているのか? – 楽天ポイント投資家も知っておきたい市場のサイン

目次

🏠 身近になったビットコイン投資、でも今は不安な時期

楽天ポイントやPayPayボーナスでビットコインが買える時代になりました。気軽に始められる投資として、「とりあえずポイントで試してみた」という方も多いのではないでしょうか。

ところが、最近ポイント投資の画面を開いて、思わず目を疑った人もいるかもしれません。「あれ、こんなに減ってる…」と。実は、ビットコインは2025年10月以降、価値がほぼ半分になるという大きな下落に見舞われています。

含み損を抱えた今、気になるのは「今は売り時なのか、それとも買い時なのか」ということ。そして、「プロの投資家たちは、この状況をどう見ているのか」ということでしょう。

今回は、一般の投資家がパニックに陥っている一方で、大口投資家たちが密かに買い増しているという興味深い現象を中心に、ビットコイン市場で今何が起きているのかを、分かりやすく解説します。

📊 いま市場で何が起きているのか

📉 数字で見る「異常事態」

まず、現在の状況を数字で整理してみましょう。

市場の心理状態を示す「恐怖・貪欲指数(Crypto Fear & Greed Index)」という指標があります。これは0から100までの数値で、投資家が怖がっているか、それとも強気で熱くなっているかを示す、いわば市場の「体温計」のようなものです。

この指数が2月6日、**史上最低の「5」**を記録しました。これは2022年の仮想通貨大暴落時よりもさらに低い数値です。2月14日時点でも「9」にとどまり、「極度の恐怖」領域から抜け出せていません。

では、価格はどう動いたのでしょうか。

Bitstampのビットコインチャート(日足)を時系列で追うと、明確な流れが見えてきます。

2025年2月〜4月:調整局面
2025年2月中旬、ビットコインは97,591ドルでしたが、その後じわじわと下落。4月7日には74,434ドルという「春の底」をつけました。

2025年4月〜7月:力強い上昇
しかし、ここから強い反発が始まります。5月には10万ドル台を回復し、7月14日には123,236ドルという高値をつけました。「やっぱりビットコインは強い」という楽観ムードが広がった時期です。

2025年10月:天井打ち
そして運命の10月。10月6日に126,272ドルという期間中の最高値を記録しますが、これが「天井」となりました。

2025年10月〜2026年2月:下落トレンド
ここから流れが変わります。10月中旬から下落が始まり、11月には本格的な崩れへ。11月16日には、テクニカル分析で重要視される「デッドクロス」(短期移動平均線が長期移動平均線を下抜ける現象)が発生しました。

12月、そして2026年1月と下げは続き、ついに2月6日、59,930ドルという安値をつけます。

最大下落率は約52.5%。株式市場なら「大暴落」と表現されるレベルの下げ幅です。

その後、2月15日時点では70,203ドルまで回復していますが、依然として高値からは約28%低い水準にあります。

🐋 対照的な動き:個人がパニック、大口は買い増し

ここで興味深いのが、市場参加者の行動の「ねじれ」です。

一般の個人投資家が恐怖に駆られて売りに走る一方で、大口投資家(業界では「クジラ」と呼ばれます)たちは、むしろ積極的に買い集めているのです。

ブロックチェーン分析企業Santimentの週次レポートによると、10〜10,000BTCを保有する大口ウォレットは、わずか4日間で18,000BTC以上を買い増ししました。さらに、別のデータ分析サービスGlassnodeによれば、1,000BTC以上を保有する超大口ウォレットが、過去1週間で約53,000BTC(現在の価格で40億ドル以上)を追加購入したとされています。

つまり、「怖い、もう売りたい」と考える人がいる一方で、「今がチャンス」と判断して資金を投じている参加者もいる、ということです。

この構図は、相場の転換点でよく見られる現象です。ただし、注意したいのは「大口が買っている=必ず底」ではない、ということ。大口投資家も人間ですから、判断を誤ることはあります。彼らは資金力があるため、「さらに下で買う余力」を残しながら段階的に拾っていくことも多く、買いが見えても価格がもう一段下がる可能性は十分にあります。

📚 【解説コーナー】プロが見ている重要指標

ここで少し立ち止まって、プロの投資家たちが市場を判断する際に使っている「重要指標」について、分かりやすく解説します。これらの指標を理解しておくと、今後の市場の動きを自分なりに判断する助けになるはずです。

🌡️ 恐怖・貪欲指数(Fear & Greed Index):市場の「体温計」

すでに触れましたが、改めて詳しく見てみましょう。

恐怖・貪欲指数は、ビットコイン市場の心理状態を0〜100の数値で表したものです。

  • 0〜24:極度の恐怖 → みんなパニック、売りが優勢
  • 25〜49:恐怖 → 不安が強い状態
  • 50:中立
  • 51〜74:貪欲 → 強気ムード
  • 75〜100:極度の貪欲 → バブル的な過熱感

今回の「5」という数値がいかに異常かお分かりいただけるでしょう。過去を振り返ると、この指数が極端に低くなった時期は、中長期的には「買い場」になることが多かったのです。

相場格言に「人の行く裏に道あり花の山」というものがあります。つまり、「みんなが怖がって誰も買わない時こそ、実はチャンスかもしれない」という考え方です。

ただし、「怖い状態が数週間、場合によっては数カ月続く」こともあるため、この指標だけで判断するのは危険です。

⚖️ MVRV(Market Value to Realized Value):投資家の損益バランスを測る

MVRVは、少し専門的ですが非常に重要な指標です。

簡単に言うと、「今の市場価格が、投資家たちの平均取得コストに対してどれくらい上か下か」を示す比率です。

  • MVRV = 1.0:市場価格が平均取得コストとほぼ同じ(投資家は損益トントン)
  • MVRV > 1.0:市場価格が平均取得コストより高い(投資家は含み益)
  • MVRV < 1.0:市場価格が平均取得コストより低い(投資家は含み損)

現在、このMVRVが1.1まで低下しています。これは2023年初頭(ビットコインが23,000ドル付近だった時期)以来の低水準です。

重要な「1.0」というラインに接近しているということは、多くの投資家が「買った時とほぼ同じ価格、あるいはそれより下」という状況に陥っていることを意味します。心理的には非常に苦しい状態ですが、歴史的には、MVRVが1.0付近まで下がった局面は、その後の長期的な上昇相場の出発点になることが多かったのです。

別の分析会社Santimentのデータでは、MVRVが「マイナス29%」という表現もされています(計算方法が異なるため数値が違って見えますが、本質は同じです)。この水準は「低リスクの蓄積ゾーン」、つまり長期目線では買い集めに向く可能性がある領域とされています。

💵 実現価格(Realized Price):市場全体の平均取得コスト

実現価格とは、ざっくり言えば「市場参加者全体の平均購入価格」に近い概念です。

現在、この実現価格は約55,000ドルとされています。

これが意味するのは、「市場全体として、参加者たちは平均して55,000ドル付近でビットコインを取得している」ということです。価格がこの水準を大きく下回ると、多くの保有者が含み損を抱えることになり、心理的な圧力が強まります。

逆に言えば、実現価格は「心理的な防衛ライン」とも言えます。価格がこのラインを割り込むと、投げ売りが加速しやすくなる一方で、過去の弱気相場では、このラインが底値圏の目安として機能してきました。

2月の安値59,930ドルは、この実現価格55,000ドルに比較的近い水準であり、「底値圏の候補」として意識されているのです。

🔄 ファンディングレート:先物市場の「綱引き」を示す指標

ビットコインには、満期日のない先物取引(無期限先物)という市場があります。ここでは、レバレッジをかけた取引が活発に行われており、短期的な値動きに大きな影響を与えます。

ファンディングレートとは、この先物市場で「買い(ロング)と売り(ショート)のバランス」を調整するために支払われる手数料のようなものです。

  • プラス:買いが優勢(買いポジション保有者が手数料を払う)
  • マイナス:売りが優勢(売りポジション保有者が手数料を払う)

現在、ファンディングレートは急激にマイナスに転じています。これは、多くのトレーダーが「下がる」と予想してショート(売り)ポジションを取っている、あるいはロング(買い)を避けている状態を示しています。

興味深いのは、過去のパターンです。ファンディングレートが極端にマイナスになった2024年8月、その時期は最終的に底となり、その後4カ月間で約83%の上昇相場が続きました。

ショートが極端に積み上がった状態では、ちょっとした反発をきっかけに「ショートカバー(売りポジションの買い戻し)」が連鎖的に起こり、急激な価格上昇につながることがあるのです。

ただし、これも「必ず反発する」という保証ではなく、あくまで「反発しやすい環境が整っている」という程度の認識が適切です。

🤔 「底」なのか、それとも…?専門家の見方

さて、これらの指標を踏まえて、現在の状況をどう解釈すべきでしょうか。市場関係者の見方は、大きく二つに分かれています。

📈 強気材料:底値圏入りのサイン

🔗 オンチェーン指標の点灯
「オンチェーン指標」とは、ブロックチェーン上のデータ(送金量、保有量の変化など)から市場の需給を読み取る指標群のことです。

現在、複数のオンチェーン指標が「底値圏で点灯しやすいサイン」を示しています。MVRVの1.0接近、実現価格付近での攻防、ファンディングレートの極端なマイナス——これらはいずれも、過去の弱気相場の底で見られた現象です。

💪 大口の継続的な買い
すでに触れたように、クジラたちが買い増しを続けています。彼らは市場に関する情報を豊富に持ち、長期的な視点で投資判断を行う傾向があります。その彼らが「買い」に動いているということは、少なくとも「ここから極端に下がるリスクは限定的」と見ている可能性があります。

💔 投げ売りの規模
CryptoQuantのアナリストは、今回の下落を「BTC史上最大級の投げ売りイベントの一つ」と表現しています。7日間平均の実現純損失(実際に損失を確定させた売りの規模)は23億ドルに達しました。

これは、多くの投資家が「痛み」に耐えきれず投げ売りしたことを意味します。皮肉なことに、こうした「総投げ」が起きた後は、売り圧力が出尽くして反発しやすくなる、というのが過去のパターンです。

⚠️ 慎重論・注意点:まだ安心できない理由

一方で、慎重な見方も根強くあります。

❌ 「クジラの買い=底確定」ではない
大口投資家も万能ではありません。彼らは資金力があるため、「もし下がってもさらに買い増せる」という前提で分割購入していることが多いのです。つまり、クジラの買いが見えても、価格がもう一段掘ることは十分にあり得ます。

👥 小口投資家も買っている=完全な降伏に至っていない
Santimentは、興味深い指摘をしています。クジラが買い集めている一方で、小口の個人投資家も「ここが底だ」と判断して積極的に買っているというのです。

歴史的に見ると、真の底では「誰も買いたがらない」状態になります。個人投資家がまだ積極的に買っている局面は、完全な降伏(全員が諦めた状態)に至っていない可能性があり、「もう一段の下落余地がある」とも解釈できます。

🌍 マクロ環境の影響
ビットコインは、以前ほど「株式市場と無関係」ではなくなりました。特に機関投資家の参入が進んだことで、株式市場のリスクオフ(投資家がリスクを避ける動き)や金利動向に連動しやすくなっています。

仮にビットコイン固有の指標が改善しても、株式市場が大きく下落したり、金利が急上昇したりすれば、再び売り圧力が強まる可能性があります。

📊 「V字回復」か「長期レンジ」か
過去の底値局面を振り返ると、反発のパターンは大きく二つあります。

一つは「V字回復」——底をつけたらすぐに急反発するパターン。もう一つは「時間をかけた底固め」——いったん反発しても上値は重く、数カ月間レンジ相場が続くパターンです。

今回がどちらになるかは、現時点では誰にも分かりません。短期的な反発が入っても、それが本格的なトレンド転換なのか、単なる「戻り」なのかを見極めるには、もう少し時間が必要です。

🏢 企業保有者の苦境が意味すること

もう一つ、市場に影響を与えうる要素として、「ビットコインを財務資産として保有する企業」の動向があります。

2月6日時点のデータによると、ビットコインを財務に組み入れている上位10社の未実現損失(含み損)は、合計で260億ドルを超えています。

最大の企業保有者であるStrategy社(旧MicroStrategy)は、71万2,000BTC以上を保有していますが、ビットコインが平均購入価格を下回った際、未実現損失が一時9億ドルを超える状況に陥りました。

これらの企業は、基本的には「長期保有」の方針を掲げていますが、あまりに損失が拡大すると、株主や取引先からの圧力、資金調達への影響などが懸念されます。最悪の場合、「損切り売り」を余儀なくされる可能性もゼロではありません。

逆に言えば、これらの企業が保有を続け、場合によっては追加購入に動けば、それは市場にとって強力な買い支え材料になります。

💡 楽天ポイント投資家へのアドバイス

さて、ここまでの情報を踏まえて、楽天ポイントやPayPayボーナスでビットコイン投資をしている一般の投資家は、どう行動すべきでしょうか。

🔍 今、チェックすべきポイント

① 恐怖・貪欲指数の推移
現在「9」にとどまっている恐怖指数が、20や30へと回復していくのか、それとも再び一桁に突入するのか。再突入するようなら、「二番底」の警戒が必要です。

② クジラの買いが継続しているか
大口の買いが「4日間」「1週間」で終わってしまうのか、それとも2〜4週間単位で継続するのか。継続すれば、底固めの信頼性が高まります。

③ MVRVが1.0を維持できるか
MVRVが1.0を明確に割り込むと、さらなる下落リスクが高まります。逆に、1.0付近で踏みとどまって反転すれば、底打ちの可能性が高まります。

④ 株式市場など外部環境
米国株式市場の動向、米国の金利政策、地政学リスクなど、ビットコイン以外の要因にも目を配る必要があります。特に、S&P500などの主要株価指数が大きく崩れるようだと、ビットコインも連動して下がりやすくなります。

🎯 投資スタンスの考え方

🎁 ポイント投資だからこその「実験的な向き合い方」
楽天ポイントやPayPayボーナスでの投資の良い点は、「元々はおまけでもらったポイント」だということです。現金を直接投じるよりも、心理的な余裕を持って相場と向き合えるはずです。

この特性を活かして、「減っても勉強代」と割り切り、市場の動きを観察する「実験」として捉えるのも一つの方法です。

⏰ 長期視点の重要性
ビットコインは、短期的には非常に値動きが激しい資産です。しかし、過去のデータを見ると、4年サイクル(半減期と呼ばれるイベントに関連)で大きな波を描いており、長期で保有した投資家は多くの場合、利益を得てきました。

「今日明日で儲けよう」という発想ではなく、「数年単位で見たらどうか」という視点を持つことが大切です。

📅 一括 vs 分散購入の考え方
もし追加でポイントを投資しようと考えているなら、「全額を一度に」ではなく、「少しずつ時間を分散して」買う方法(ドルコスト平均法)が、リスクを抑える上で有効です。

底がどこかは誰にも分からないので、「毎月決まった額(ポイント)を積み立てる」という方法なら、高値掴みのリスクを減らせます。

🛡️ 損切りラインの設定
一方で、「含み損が大きくなりすぎて精神的に耐えられない」という状態は避けるべきです。

自分なりに「ここまで下がったら手放す」というラインを決めておくことも、投資においては重要な自己防衛策です。特に、現金で投資している場合は、このルールを守ることが資産を守ることにつながります。

🔮 まとめ:歴史は繰り返すのか

ビットコインの歴史を振り返ると、「最も怖い時が、最良の買い場だった」ことが何度もありました。

2018年末、2020年3月のコロナショック、そして2022年末——いずれも恐怖指数が極端に低下し、多くの投資家が投げ売りした局面でしたが、その後には大きな上昇相場が訪れました。

今回もそのパターンが繰り返されるのでしょうか?

正直に言えば、誰にも分かりません。市場環境も、参加者の構成も、以前とは変わっています。過去のパターンがそのまま当てはまる保証はないのです。

ただ、一つ言えるのは、「情報を追い続けること」の重要性です。恐怖指数、MVRV、大口の動向、マクロ経済——これらの情報を定期的にチェックすることで、相場の「今」を少しでも正確に把握できます。

そして何より大切なのは、**「投資は自己責任」**だということです。どんなに専門家の意見を聞いても、最終的に決断し、その結果を引き受けるのは自分自身です。

ただ、だからこそ、「学びながら投資する」という姿勢が大切なのではないでしょうか。今回の急落局面は、確かに辛い経験かもしれません。しかし同時に、市場がどう動くのか、自分の感情がどう揺れるのかを知る、貴重な「教材」でもあるのです。

楽天ポイント投資という気軽な入口から始めた方も、この機会にもう一歩踏み込んで、ビットコインという不思議な資産と、その背後にある市場の仕組みを理解してみてはいかがでしょうか。

怖い時期だからこそ、冷静に、そして好奇心を持って市場と向き合う——それが、長期的に投資と付き合っていく上での、最も大切な姿勢なのかもしれません。


※本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。投資判断は自己責任で行ってください。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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