ダウ平均株価

3日のニューヨーク市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比214ドル16セント(0.50%)高の42,519.64ドルで取引を終えました。直近のチャートを見ると、5月23日に約41,550ドルまで下押ししたあと、AI関連の半導体株を中心とした買いが優勢となり、本日までに徐々に値を戻していることがわかります。特にエヌビディアの時価総額が3.45兆ドルに達し、マイクロソフトを抜いて米国市場首位に躍り出たニュースや、メタプラットフォームズの電力契約拡大など、AI需要の堅調さを背景とした半導体株への資金流入がダウ平均を押し上げました。また、トランプ政権が中国を含む主要貿易相手国との交渉を再開するとの期待感が投資家心理を支え、チャート上でも直近高値付近にまで回復している様子が確認できます。
S&P500

S&P500指数は同日の取引で前日比34.43ポイント(0.58%)高の5,970.37ポイントで引けました。チャートを見ると、5月23日の5,790ポイント台を底に反発した後、上昇トレンドを描いており、本日も5,900~5,980ポイントのレンジ上端に位置しています。構成銘柄の多くが半導体やハイテク関連に支えられた動きをしており、エヌビディアやブロードコムなど主要半導体株の上昇が指数全体を底上げしています。加えて、米中貿易交渉への楽観的見方やJOLTS求人件数が予想を上回ったことを受けて、景気懸念が若干後退したこともプラス要因となっています。
ナスダック総合指数

ハイテク株比率が高いナスダック総合指数は、前日比156.345ポイント(0.81%)高の19,398.958ポイントで続伸しました。チャートでは5月下旬から上昇基調が鮮明で、特に5月29~30日にかけて19,000ポイント台を回復すると、そのまま19,200~19,400ポイントまで一気に値を伸ばし、本日終値で19,400ポイント近辺に達しています。テスラやエヌビディア、AMDなどの主要ハイテク株が軒並み上昇したことに加え、AI関連需要の底堅さが強く意識された結果、ナスダックの買いが加速しました。チャートのローソク足では、5月23日の18,700ポイント台の安値から、直近の高値にかけて複数の大陽線が示されており、本格的な上昇局面入りの様相を呈しています。
米国債10年物利回り



3日のニューヨーク債券市場では、10年物国債利回り(表面利率4.250%)が前日比0.01%ポイント上昇し、4.45%で取引を終えました。チャートを見ると、5月30日に4.38%台まで低下した後、労働市場の底堅さを示唆するJOLTS求人件数の予想上回りも受けて債券売りが優勢となり、利回りは4.45%台へとゆるやかに戻しています。直近では、OECDの米成長率下方修正(2.2%→1.6%)が一時的に債券買いを誘ったものの、FRB高官の慎重姿勢や貿易交渉不透明感が依然として残る中、本日発表されたJOLTSの結果を受けて利回りが反発した動きがチャート上でも確認できます。
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【外部関連リンク】
- 日本銀行(BOJ)公式サイト ─ 国内金利や政策決定の確認に。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト ─ FOMCや声明内容はこちら。
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- Reuters(ロイター日本語版) ─ 最新のマーケット速報と経済記事。
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