5月7日(水曜日)マーケットダイジェスト

🌐世界株価 騰落マップ

🌍 世界株価 騰落まとめ(2025年5月6日)

欧米市場は下落基調、アジア市場はまちまちの展開

🔻 欧米市場:FOMCを控え下落

  • 米国株式市場では、主要3指数が揃って下落。ダウ工業株30種平均は389.83ドル(0.9%)安の40,829.00ドル、S&P500種指数は43.47ポイント(0.8%)安の5,606.91、ナスダック総合指数は154.58ポイント(0.9%)安の17,689.66で取引を終えました。MarketWatch+3SFGATE+3AP News+3 この下落は、AI関連株の熱狂が冷めたことや、トランプ大統領の関税政策による企業の業績見通しの不透明感が影響しています。 AP News
  • ドイツDAX指数は94.89ポイント(0.41%)安の23,249.65で終了。政治的な不確実性や米国の政策動向への懸念が影響したと見られます。
  • 英国FTSE100指数は8,597.42と、前日比で0.01%の小幅上昇。16営業日連続の上昇となり、過去最長の連騰記録を更新しました。 ガーディアン
  • ブラジル・ボベスパ指数は24.59ポイント(0.02%)高の133,515.82と、ほぼ横ばいで終了。

🔺 アジア市場:まちまちの動き

  • 中国・上海総合指数は37.08ポイント(1.13%)高の3,316.11と、前日比で上昇。祝日明けの取引再開で、政策支援への期待感が高まりました。
  • 日経平均株価は、5月2日(金)の取引で1.04%高の36,830.69となりました。ゴールデンウィーク明けの出遅れ感や、アジア市場の地合い好転が好感されました。 日経インデックス+3FRED+3マクロトレンズ+3
  • インドSENSEX指数は155.77ポイント(0.19%)安の80,641.07で終了。銀行や製薬セクターの下落が影響しました。

主要株価指数(世界)【リアルタイム】

📈 チャートで振り返る ~マーケットの動き~

日経225(日足)

📈 日経平均株価|チャート解説(2025年5月2日終値:36,830.69円)

✅ 上昇基調が鮮明に──連休前に年初来高値を更新

2025年5月2日、日経平均株価は前日比+378.39円(+1.04%)の36,830.69円で取引を終え、年初来高値を更新しました。

この日の値動きは、前日の終値36,452.30円から大きく上昇し、投資家の買い意欲が強かったことを示しています。

🔺 上昇トレンドの継続が確認できるポイント

  • 陽線の連続4月23日から5月2日までの7営業日中、6日が陽線で終えています。

  • 押し目らしい調整が少ない4月22日までのもみ合いを抜け、移動平均線との乖離が拡大しています。

  • 陰線の短さ4月中旬の調整局面でも陰線は短く、下ヒゲが目立つため、押し目買いの意欲が強いと判断できます。

🔍 背景要因(ニュース・外部環境)

  • 米国株式市場の堅調さ米国市場の上昇が日本市場にも好影響を与えています。

  • FOMC後の金融政策への期待利下げ観測が投資家心理を支えています。

  • 企業決算や円安基調連休中に発表された企業決算や円安の進行が、買い材料として意識されています。

⚠ 今後の注目点

  • 37,000円の心理的節目この水準を超えると、さらなる上昇が期待されますが、過熱感や短期的な利益確定売りには警戒が必要です。

  • 外部環境の変化ゴールデンウィーク明けの米FOMCやパウエル議長の会見、米雇用統計などが市場に影響を与える可能性があります。

🧭 総評

日経平均株価は、強い上昇トレンドを維持しています。連休前の勢いを保てるかどうかは、米国の政策イベントや為替の動向がカギとなりそうです。


ドル円(日足)

💱 ドル円相場|チャート解説(2025年5月6日終値:142.43円)

📉 急落で調整色が強まる展開

2025年5月6日のドル円終値は142.43円で、前日比**−1.28円(−0.89%)**の大幅下落となりました。高値は144.27円、安値は142.35円、始値は143.72円と、前日の高値圏から一転して下落基調が鮮明となっています。 株探


📊 テクニカル分析と相場の流れ

🔻 高値からの急反落

5月1日に145円台を回復した後、ドル円は5月2日から連続して陰線を形成し、5月6日には特に大きな下落幅を記録しました。これは、短期的な調整局面への突入を示唆しています。

🔻 サポートラインの割り込み

注目されていたサポートラインである143円台前半を割り込み、142円台半ばまで下落したことから、次のサポートとしては142.00円141.50円付近が意識される可能性があります。


🔍 背景要因と市場心理

📉 米国経済指標の影響

同日に発表された米国の経済指標が市場予想を下回ったことが、ドル売りの要因となりました。これにより、ドル円は下落圧力を受けました。 みんかぶ FX/為替(みんかぶFX)

🏛️ FOMCを控えた不透明感

日本時間5月8日午前3時に予定されているFOMCの結果発表と、3時30分からのパウエル議長の記者会見を前に、市場では利下げの可能性や今後の金融政策の方向性に対する不透明感が広がり、ドル売りが進行しました。 外為どっとコム

🇯🇵 日銀のスタンスと為替介入の可能性

日本銀行の慎重な金利政策や、為替介入の可能性も市場で意識され、円買い材料として作用しました。


🧭 今後の注目ポイント

米国の経済指標:今後発表される経済指標の結果によっては、ドル円相場の方向性が左右される可能性があります。

FOMCの結果とパウエル議長の発言:市場は利下げの可能性や今後の金融政策の方向性に注目しており、これらがドル円相場に大きな影響を与える可能性があります。

142.00円付近のサポートライン:この水準を明確に割り込むと、さらなる下落リスクが高まる可能性があります。


米10年債利回り(日足)

🏦 米10年債利回り|チャート解説(2025年5月6日終値:4.293%)

📉 金利は小幅に反落、調整ムードも

2025年5月6日の米10年債利回りは、終値が4.293%となり、前日比で−0.050ポイント(−1.15%)の下落となりました。

  • 始値:4.343%

  • 高値:4.379%

  • 安値:4.296%

終日を通じてやや上値の重い展開となり陰線を形成しました。

📊 テクニカル分析:レンジ内での持ち合い継続

4月中旬以降、米10年債利回りは4.40%台を何度か試す展開がありましたが、上値は抑えられ、4月下旬にかけて下落基調となりました。

5月初めには反発の動きも見られましたが、直近の5月6日は一服感のある陰線を形成し、短期的には4.20%~4.35%のレンジでの持ち合いが意識されています。

🔍 背景要因と市場心理

  • FOMCを控えた慎重姿勢今夜(日本時間5月8日早朝)のFOMC結果とパウエル議長の会見を前に、債券市場では慎重な姿勢が広がり、金利の一時的な頭打ちが観測されました。

  • インフレ見通しと経済指標4月末に発表されたPCE物価指数などから、インフレの粘着性が再確認されており、金利の急低下にはつながっていません。

  • 関税や地政学的リスクトランプ政権の関税措置(4月発動)による将来的なインフレ圧力も、利回りを押し上げる要因として意識される一方、景気への懸念が買い圧力となる面もあり、債券市場は綱引き状態です。

🧭 今後の注目ポイント

  • FOMC後の声明文・ドットプロットインフレと利下げ見通しに対するFRBの姿勢がどう変化するかが、10年債利回りのレンジブレイクの起点となり得ます。

  • 4.20%~4.38%のレンジ推移この水準を明確に上または下へ抜けると、相場の方向性がよりはっきりする可能性があります。

  • VIXや株価との連動リスクオン・オフによって債券への資金流入・流出が変わり、金利の短期変動に影響します。

✅ 総評

現在の米10年債利回りは、FOMCを控えたイベント前の静けさといえる状況で、テクニカル的には保ち合い継続の形となっています。米金融政策とインフレ観測の微妙なバランスが、次の大きな動きを決める鍵となります。


VIX(恐怖指数・日足)

😨 VIX指数(恐怖指数)|市場センチメント概況(2025年5月6日)

📈 VIX指数の上昇と市場の不安感

2025年5月6日、VIX指数は前日比+1.12ポイント(+4.74%)上昇し、24.76で取引を終えました。

この上昇は、投資家の間で市場の不確実性やリスクへの警戒感が高まっていることを示しています。

🔍 背景要因と市場心理

  • FOMC会合を控えた慎重姿勢: 今夜(日本時間5月8日早朝)に予定されているFOMCの結果発表とパウエル議長の記者会見を前に、投資家は利下げの可能性や金融政策の方向性について不透明感を感じており、リスク回避の動きが強まっています。
  • グロース株の調整: これまで市場を牽引してきたAI関連銘柄やナスダック系銘柄に調整が入り、ボラティリティの上昇がVIX指数の上昇につながっています。
  • 米中摩擦や関税リスク: トランプ政権による関税強化や地政学的な不安定化が、企業の業績見通しや経済成長への懸念を高め、投資家心理を冷やす要因となっています。

🧭 今後の注目ポイント

  • VIX指数の動向: VIX指数が25を明確に突破するかどうかが、リスク回避トレンドが一時的か継続的かを判断する重要な指標となります。
  • 主要株価指数との連動性: S&P500やナスダックの下落に伴うVIX指数の上昇が続くかどうか、高PER銘柄の動向に注目が集まっています。
  • マクロ経済イベントの影響: FOMCの結果発表や雇用統計、企業決算などのマクロ経済イベントが市場に与える影響によって、VIX指数がさらに上昇する可能性があります。

現在のVIX指数の上昇は、市場参加者の間で不確実性やリスクへの警戒感が高まっていることを示しています。今後の金融政策や経済指標の発表によって、市場のボラティリティがさらに高まる可能性があるため、引き続き注視が必要です。


S&P500(日足)

📉 S&P500|2025年5月6日終値:5,606.91(前日比 -43.47 / -0.77%)

🔻 高値圏からの反落、調整局面入りの兆し

2025年5月6日のS&P500指数は、前日比43.47ポイント安(-0.77%)の5,606.91で取引を終えました。この下落は、前日の9連騰終了に続く2日連続の下落であり、短期的な調整局面入りの兆候と捉えられます。

🔍 市場背景とセンチメント

▶ FOMCを控えた警戒感と利益確定売り

日本時間5月8日早朝に予定されているFOMC(連邦公開市場委員会)とパウエル議長の会見を前に、利下げ期待が後退しつつあり、市場ではポジション調整の動きが広がっています。これにより、高値圏で推移していたS&P500にも利益確定売りが入りやすい展開となりました。

▶ AI関連株の調整

これまで相場を牽引してきたAI関連銘柄に一服感が見られ、ハイテク株を中心に調整圧力が強まっていることも指数の重しとなっています。特に、Palantir Technologiesの株価が12%下落するなど、投資家のセンチメントに影響を与えました。Times Union

▶ トランプ政権の関税政策による不透明感

トランプ大統領の関税政策による企業の業績見通しの不透明感が影響しています。FordやMattelなどの企業が通年の業績見通しを撤回するなど、企業業績への懸念が広がっています。AP通信+2ウォール・ストリート・ジャーナル+2New York Post+2

📊 テクニカル視点(簡易)

5月上旬にかけて5,700目前まで上昇する場面がありましたが、そこから陰線2本が連続し、短期的な反落の兆しが見られます。直近安値(5,586付近)が再び意識される水準となっており、ここを割り込むと5,550〜5,500あたりへの調整余地も出てきます。

✅ 総評

S&P500は4月下旬からの上昇トレンドを維持してきましたが、FOMC前の警戒感と高値警戒による売り圧力が表面化し、5月6日は比較的まとまった調整局面となりました。今後は、FRBの政策判断や米国経済指標の結果次第で、再び上昇トレンドへ戻るか、それとも一段安となるかの分岐点を迎える重要局面です。


日経平均株価チャート(CFD)
為替チャート
米国10年債利回り
VIX指数(恐怖指数)
米国M7チャート
米国株ヒートマップ


2025年06月23日(月)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
17:00
ユーロ・製造業PMI(購買担当者景気指数・速報値) 06月 [ユーロ圏製造業PMI] -17.8pips 49.4 49.7 ---
17:00
ユーロ・サービス業PMI(購買担当者景気指数・速報値) 06月 [ユーロ圏サービス業PMI(購買担当者指数)] -17.8pips 49.7 50.0 ---
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・速報値) 06月 [製造業PMI・速報値] +15.3pips 52.0 51.3 ---
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・速報値) 06月 [非製造業PMI・速報値] +15.3pips 53.7 53.1 ---
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・速報値) 06月 [コンポジットPMI・速報値] +15.3pips 53.0 52.1 ---
23:00
アメリカ・中古住宅販売件数 05月 [中古住宅販売件数] -5.9pips 400万件 392万件 ---
2025年06月24日(火)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
17:00
ドイツ・Ifo景況感指数 06月 -17.8pips 87.5 --- ---
21:30
カナダ・消費者物価指数(CPI) 05月 [前月比] +2.2pips -0.1% 0.6% ---
21:30
カナダ・消費者物価指数(CPI) 05月 [前年比] +2.2pips 1.7% 1.7% ---
21:30
アメリカ・経常収支 第1四半期 +17.6pips -3039億ドル -4435億ドル ---
22:00
アメリカ・S&Pケースシラー住宅価格(20都市) 04月 [前年比] -10.8pips 4.07% --- ---
23:00
アメリカ・リッチモンド連銀製造業指数 06月 -13.9pips -9 --- ---
23:00
アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数 06月 +8.8pips 98.0 99.2 ---
2025年06月25日(水)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
未定
アメリカ・住宅建築許可件数(確報値) 05月 [住宅建築許可件数] --- 139.3万件 139.3万件 ---
未定
アメリカ・住宅建築許可件数(確報値) 05月 [住宅建築許可件数・前月比] --- -2.0% -2.0% ---
07:45
NZ・貿易収支 05月 -0.3pips 14.26億NZドル --- ---
10:30
豪・消費者物価指数(CPI・月次) 05月 [消費者物価指数・前年比] +2.0pips 2.4% 2.4% ---
23:00
アメリカ・新築住宅販売件数 05月 [新築住宅販売件数] -10.7pips 74.3万件 70.0万件 ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 06/14 - 06/20 [原油在庫・前週比] -6.2pips -1147.3万バレル --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 06/14 - 06/20 [ガソリン在庫・前週比] -6.2pips 20.9万バレル --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 06/14 - 06/20 [留出油在庫・前週比] -6.2pips 51.4万バレル --- ---
2025年06月26日(木)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
15:00
ドイツ・GfK消費者信頼感調査 07月 [Gfk消費者信頼感] -12.2pips -19.9 -19.3 ---
21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 06/08 - 06/14 [継続受給者数] -37.2pips 194.5万件 --- ---
21:30
アメリカ・実質GDP(確報値) 第1四半期 [実質GDP・前期比年率] -15.1pips -0.2% -0.2% ---
21:30
アメリカ・耐久財受注(速報値) 05月 [前月比] +4.3pips -6.3% 0.8% ---
21:30
アメリカ・耐久財受注(速報値) 05月 [輸送除くコア・前月比] +4.3pips 0.2% 0.1% ---
21:30
アメリカ・卸売在庫(速報値) 05月 [前月比] +0.7pips 0.2% --- ---
21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 06/15 - 06/21 +4.4pips 24.5万件 --- ---
23:00
アメリカ・中古住宅販売成約指数 05月 [前月比] -9.3pips -6.3% -0.2% ---
2025年06月27日(金)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
未定
ドイツ・小売売上高 05月 [前月比] +17.6pips -1.1% (-0.9%) --- ---
未定
ドイツ・小売売上高 05月 [前年比] +17.6pips 4.0% (4.4%) --- ---
08:30
日本・雇用統計 05月 [完全失業率] -12.2pips 2.5% 2.5% ---
15:00
英国・実質GDP(確報値) 第1四半期 [前期比] -3.5pips 0.7% 0.7% ---
15:00
英国・実質GDP(確報値) 第1四半期 [前年比] -3.5pips 1.3% 1.3% ---
15:00
英国・経常収支 第1四半期 -3.5pips -210億ポンド --- ---
18:00
ユーロ・景況感指数 06月 -1.4pips 94.8 94.9 ---
21:30
アメリカ・個人所得・支出 05月 [個人所得・前月比] +0.7pips 0.8% 0.2% ---
21:30
アメリカ・個人所得・支出 05月 [個人支出・前月比] +0.7pips 0.2% 0.2% ---
21:30
カナダ・実質GDP 04月 [前月比] +0.7pips 0.1% 0.1% ---
21:30
アメリカ・PCE価格指数 05月 [PCE価格指数・前年比] +0.7pips 2.1% 2.3% ---
21:30
アメリカ・PCE価格指数 05月 [コアPCE価格指数・前年比] +0.7pips 2.5% 2.6% ---
23:00
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) 06月 [ミシガン大学消費者信頼感指数] -8.8pips 60.5 60.5 ---

📅経済カレンダー


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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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