4月22日(火曜日)のモーニングニュース

☀️ おはようございます!4月22日(火)朝のFPTRENDYモーニングニュースです。

決算本格化の週に突入し、為替・金利・地政学と複数のリスク要因が交錯する展開です。
市場では円高の進行やVIX上昇がリスク警戒感の高まりを映し、今週の米国企業決算と経済指標にも注目が集まります。

それでは本日の注目ポイントをチェックしていきましょう!


📌 昨日の主な経済ニュース

🌏 ドル売り再燃、揺らぐ「米一強」構造|円高進行と為替多極化の兆し

内容の解説:
FRBの利下げ観測が強まる中、ドルが売られ、円は一時140円台前半へ上昇。これは約7カ月ぶりの高値水準であり、ドル一極集中から多極通貨体制へと市場がシフトし始めている兆しが見られる。為替市場の構造変化は、今後の投資戦略に大きな影響を与える可能性がある。

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⚠️ 福島第一、デブリ取り出し第2段階へ|廃炉工程に追い風

内容の解説:
福島第1原発の2号機におけるデブリ(溶融燃料)取り出し作業が順調に進んでおり、22日にも2回目の取り出しが完了予定。これは廃炉計画の進展にとって重要な一歩であり、技術面・安全面での信頼性向上にもつながる。

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💰 災害時に返済免除する新型融資|三井住友銀が企業支援に一石

内容の解説:
三井住友銀行は、企業が自然災害で一定規模の損害を受けた場合に、借入金の返済を免除する新たなローンを導入。企業の事業継続性を高める制度として注目され、サステナビリティ経営の一環としてSDGs対応も兼ねている。

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🤖 住商とSBI、ベトナムAIデータセンターに出資|ASEANのAI拠点狙う

内容の解説:
住友商事とSBIホールディングスが、ベトナム企業のAI特化型データセンター事業に出資。ASEAN地域で拡大する生成AI需要を背景に、次世代インフラ整備を加速。地域内のAI処理中核拠点の構築を目指す動きが本格化。

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💹 円高加速と日銀利上げ論の根強さ|140円台での攻防続く

内容の解説:
円相場は大幅に上昇し、7カ月ぶりに1ドル=140円を突破。市場では日銀による早期利上げ観測が再燃しており、金融政策の転換点を意識した動きが顕著。ドル安と相まって円高トレンドが続く可能性がある。

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🌐 先週末のグローバル株価指数まとめ

指数名 現在値 変動 変動率
東証株価指数(TOPIX) 2,528.93 -30.22 -1.18%
日経225 34,279.85 -450.21 -1.30%
日経225先物 34,120 -140 -0.41%
JPXプライム150指数 1,107.54 -13.96 -1.24%
S&P500 5,158.20 -124.50 -2.36%
ダウ平均 38,170.41 -248.13 -0.65%
ナスダック総合 15,870.90 -415.55 -2.55%
DAX(ドイツ) 21,805.86 -105.16 -0.48%
FTSE100(英) 8,093.26 +96.87 +1.18%
Nifty50(印) 24,125.55 +273.90 +1.15%
SSE総合指数(中国) 3,123.91 +14.7037 +0.45%
SENSEX(印) 79,408.50 +855.30 +1.09%
ボベスパ(ブラジル) 129,650.03 +1,333.14 +1.04%
恐怖指数(VIX) 33.81 +4.15 +13.99%

📈 チャートで振り返る ~相場の今と先週末の動き~

日経225(日足)

終値:34,279.85円(-450.21円/-1.30%)
前日までの戻り基調から一転、大幅下落。
上値を抑えられた形となり、34,500円台を再び割り込む展開。
米株安や円高への警戒感に加え、今週本格化する国内決算への様子見ムードも重しに。


ドル円(1時間足)

140円台前半での底堅い推移続く。
ドル円は先週末の急落(141円台後半→140円割れ)を経て、現在は140.80~141.00円近辺で揉み合いレンジ入り
米長期金利の調整とFRBの利下げ観測が背景で、円高圧力は継続中。ただし140円を割り込むとテクニカル的にはストップロスを誘発する可能性も。


米10年債利回り(日足・折れ線)

終値:4.362%(+0.029pt/+0.67%)
高水準を維持しつつも、5営業日ぶりに小幅低下。
利回り上昇に一服感。
物価上昇とFRBタカ派姿勢の綱引き状態だが、マーケットは今週の経済指標やFOMCメンバー発言に注目。


VIX(恐怖指数・日足・折れ線)

終値:33.81(+4.15/+13.99%)(4月22日朝)
30台前半での反発。週明けを前に再び投資家の警戒感が高まりつつある。
地政学的リスクや決算シーズン本格化への不安が背景。株式市場のボラティリティ上昇を示唆。


S&P500(1時間足)

米株はテクニカル的に反落継続。
S&P500は4月中旬の高値圏から大きく調整し、現在は5,150台での攻防。前日の終値ベースで▲2.36%。
日足ベースでは5,100前後が次のサポートゾーンと見られており、今週後半の決算・指標次第で更なる下押しリスクも警戒される。


📅 これからの経済予定

経済予定詳細【Tap or Click!】
2025年05月05日(月)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・確報値) 04月 [非製造業PMI・確報値] -1.4pips 51.4 51.4 ---
22:45
アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・確報値) 04月 [コンポジットPMI・確報値] -1.4pips 51.2 51.2 ---
23:00
アメリカ・ISM非製造業景気指数 04月 +5.1pips 50.8 50.2 ---
2025年05月06日(火)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
10:45
中国・財新PMI(購買担当者景気指数) 04月 [財新コンポジットPMI(購買担当者指数)] +11.6pips 51.8 51.7 ---
10:45
中国・財新PMI(購買担当者景気指数) 04月 [財新サービス業PMI] +11.6pips 51.9 51.8 ---
21:30
アメリカ・貿易収支 03月 -3.1pips -1227億ドル -1220億ドル ---
21:30
カナダ・国際商品貿易 03月 -3.1pips -15.2億カナダドル --- ---
23:00
カナダ・Ivey購買部協会指数 04月 +6.3pips 51.3 --- ---
2025年05月07日(水)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [失業率] -0.3pips 5.1% 5.3% ---
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [雇用者数増減(前期比)] -0.3pips -0.1% 0.1% ---
07:45
NZ・雇用統計 第1四半期 [雇用者数増減(前年比)] -0.3pips -1.1% -0.6% ---
17:30
英国・建設業PMI(購買担当者景気指数) 04月 [建設業PMI] +14.9pips 46.4 --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [原油在庫・前週比] -2.8pips -269.6万バレル --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [ガソリン在庫・前週比] -2.8pips -400.3万バレル --- ---
23:30
アメリカ・週間石油在庫統計 04/26 - 05/02 [留出油在庫・前週比] -2.8pips 93.7万バレル --- ---
2025年05月08日(木)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
03:00
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 05月 [上限金利] -41.6pips 4.50% 4.50% ---
03:00
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 05月 [下限金利] -41.6pips 4.25% 4.25% ---
08:01
英国・RICS住宅価格指数 04月 +8.0pips 2.0% --- ---
20:00
英国・英中銀政策金利 05月 +6.2pips 4.50% 4.25% ---
21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 04/20 - 04/26 [継続受給者数] -2.2pips 191.6万件 --- ---
21:30
アメリカ・非農業部門労働生産性指数(速報値) 第1四半期 [非農業部門労働生産性・前期比] -4.0pips 1.5% -0.5% ---
21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 04/27 - 05/03 -12.8pips 24.1万件 --- ---
23:00
アメリカ・卸売在庫(確報値) 03月 [卸売在庫・前月比・確報値] -10.3pips 0.5% 0.5% ---
2025年05月09日(金)
時間指標名前回ドル/円変動幅前回(改定)予想結果
未定
中国・貿易収支 04月 [貿易収支] -17.2pips 7367億元 --- ---
未定
中国・貿易収支 04月 [貿易収支(ドル建て)] -17.2pips 1026億ドル --- ---
21:30
カナダ・雇用統計 04月 [雇用者数・前月比] +17.8pips -3.26万人 2.70万人 ---
21:30
カナダ・雇用統計 04月 [失業率] +17.8pips 6.7% 6.7% ---

📌 直近の注目経済イベントと見どころ

指標 要点
4月22日(火)
リッチモンド連銀製造業指数(4月) 米製造業の景況感を示す先行指標。前回は-4、今回は-7予想。
4月23日(水)
ユーロ圏 製造業PMI速報値(4月) 景況感は前回48.6→予想47.4へ悪化見通し。景気鈍化の懸念材料。
ユーロ圏 サービス業PMI速報値(4月) 前回51.0→予想50.5とやや減速の見込み。好不況の境界線を意識。
米国 製造業PMI速報値(4月) 前回51.9→予想50.2。50を割ると景気後退感が強まる可能性。
米国 非製造業PMI速報値(4月) 前回54.4→予想52.9。サービス業主導の回復に注目。
米国 新築住宅販売件数(3月) 住宅市場の健全性を示す。前回67.6万件→予想68.0万件。

これらのデータは、米FRBの利下げ時期や中国景気の底入れ観測に大きな影響を与えるため、為替・株式・債券市場すべてに波及効果が見込まれます。

日米主要企業の注目決算

企業名 業種 注目ポイント
2025年4月22日(火)
オービック
(4684)
ITサービス・ERPソフト 業績安定で高利益率、配当動向やAI関連需要が注目
コメリ
(8218)
ホームセンター 地方住宅需要・インフレ影響の売上トレンドが焦点
テスラ
(TSLA)
電気自動車 販売台数鈍化と価格戦略、FSD(自動運転)進捗に注目
ロッキード・マーチン
(LMT)
防衛・航空宇宙 米国防予算や地政学リスク高まりを背景に注目
GEエアロスペース
(GE)
航空エンジン・防衛 GE再編後の中核企業としての収益安定性を確認
インテュイティブ・サージカル
(ISRG)
医療機器(手術支援ロボット) ダ・ヴィンチの販売台数と新機種の拡販状況
ムーディーズ
(MCO)
格付け機関・金融情報 社債発行活況の恩恵、フィンテック事業の成長性
ベライゾン
(VZ)
通信大手 5G投資の回収状況と収益性回復が焦点

🔍 今日のひとこと見通し

円高進行とVIXの急上昇が市場のリスク回避姿勢を象徴しています。
ドル売りが加速し、為替市場は多極化の様相。今夜発表される米リッチモンド連銀製造業指数や、明日控える米欧PMI速報値が、金利と景気の見方を左右する材料に。

本格化する企業決算と合わせて、短期的なボラティリティ上昇に注意しながら、市場の反応を冷静に見極める一日になりそうです。


☀️ 今日も1日どうぞよろしくお願いいたします!

本日の相場は、円高進行と決算本格化の影響が交錯しやすく、思わぬ値動きにも注意が必要です。
リスクを意識しつつも、冷静にマーケットの変化を見極めていきましょう。

それでは、いってらっしゃいませ!👋
FPTRENDYは、今日もあなたの朝に経済の「ヒント」をお届けします。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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