【週間】主な経済予定(5月12日~5月16日)

以下では、5月12日(月)~16日(金)に予定されている主要イベント・指標・決算予定です。
※予定の後に解説記事が続きます。

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日付主な予定
5/12(月)・3月国際収支(財務省 8:50)
・4月貸出・預金動向(日銀 8:50)
・4月対外・対内証券売買契約(財務省 8:50)
・4月景気ウオッチャー調査(内閣府 14:00)
・3月期決算:ENEOS、楽天銀行、コンコルディ、マツダ、スズキ、オリックス、三菱地所
・1〜3月期決算:アサヒ、資生堂
・アジア(シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、インドネシア)市場休場
・4月米財政収支発表(13日 3:00)
・FRBクグラー理事講演(アイルランド中銀イベント 23:25)
5/13(火)・閣議
・日銀金融政策決定会合「主な意見」(8:50)
・4月マネーストック(日銀 8:50)
・30年利付国債入札(財務省 10:30)
・3月期決算:大成建、大林組、大和ハウス、三越伊勢丹、カバー、日製鋼、古河電、住友電、フジクラ、コクサイエレ、ローム、三井E&S、名村造、日産自、ホンダ、オリンパス、サンリオ、りそなHD、住友不、カプコン、ニトリHD、SBG
・1〜3月期決算:INPEX、キリンHD、ネクソン、ダイフク、ヤマハ発動機
・インドネシア市場休場
・4月英失業率(15:00)
・ZEW独景気予測調査(欧州経済研究センター)
・4月米CPI(21:30)
5/14(水)・4月企業物価指数(日銀 8:50)
・5月ESPフォーキャスト調査(日本経済研究センター 15:00)
・3月期決算:東レ、テルモ、SMC、芝浦、ソニーG、京セラ、いすゞ、SUBARU、あおぞら銀、三井住友トラスト、三井住友FG、KDDI
・1〜3月期決算:メタプラ、楽天グループ
・7〜3月期決算:パンパシHD、トライアル
・海外1〜3月期決算:テンセント、ホンハイ精密
・海外2〜4月期決算:シスコシステムズ
・FRBウォラー理事講演(モロッコ中銀イベント 18:15)
・FRBジェファーソン副議長講演(NY連銀イベント 22:10)
5/15(木)・対外・対内証券売買契約(週間、財務省 8:50)
・5年国債入札(財務省 10:30)
・4月投信概況(投資信託協会 15:00)
・4月工作機械受注(速報値、日本工作機械工業会 15:00以降)
・3月期決算:エーザイ、日本郵政、かんぽ生命、ゆうちょ銀、三菱UFJ、みずほFG、第一生命HD、T&D、キオクシア
・1〜3月期決算:ブリヂストン、荏原、アシックス
・4月豪失業率
・海外1〜3月期決算:アリババ集団
・1〜3月期英GDP速報値(15:00)
・4月米PPI・小売売上高(21:30)
・NY連銀製造業景況指数(21:30)
・米新規失業保険申請件数(週間 21:30)
・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(21:30)
・4月米鉱工業生産・稼働率(22:15)
・3月米企業在庫(23:00)
・NAHB住宅市場指数(23:00)
・FRBパウエル議長講演(カンファレンス 21:40)
・FRBバー理事講演(シンポジウム 16日 3:05)
5/16(金)・閣議
・1〜3月期GDP速報値(内閣府 8:50)
・日銀 中村審議委員講演(西日本政経懇話会)
・3カ月物国庫短期証券入札(財務省 10:20)
・3月鉱工業生産確報値(経産省 13:30)
・3月期決算:フジHD
・3月ユーロ圏貿易収支
・4月米輸出入物価指数(21:30)
・4月米住宅着工件数(21:30)
・5月ミシガン大消費者態度指数(23:00)
・3月対米証券投資発表(17日 5:00)
・メキシコ中銀政策金利発表

5月12日(月)──月初の国際収支・貸出動向、そして3月期決算の山場

この日は、朝8時50分に財務省から3月の国際収支と、日銀から4月の貸出・預金動向および対外・対内証券売買契約、さらに内閣府から景気ウォッチャー調査が発表されます。

  • 国際収支:貿易収支に続き、資本収支の動きも含めた全体像が示され、最近の円相場や海外投資家の動向を裏付けるデータです。
  • 貸出・預金動向:銀行貸出の増減は企業や個人の資金需要を反映し、景気の「地力」を測る早期指標になります。
  • 証券売買契約:国債や外国証券の買い越し・売り越し状況は、機関投資家のリスク選好度合いを示唆します。
  • 景気ウォッチャー調査:消費者や小売・サービス業の“現場感”を集めた調査で、政府の景気判断に直結する重要指標です。

同日にはマツダ、スズキ、楽天銀行など大手企業の3月期決算発表が集中。市場では通期業績の「見通し修正」や減益・増益幅の違いによって、個別株の値動きが活発化しやすい点に注意が必要です。アジア主要市場が休場となるため、薄商いの中での急騰・急落リスクも念頭に置きましょう。夜は23時25分から、クグラーFRB理事の講演がアイルランド中銀主催イベントで行われ、米国の金融政策スタンスをめぐる追加ヒントが得られる可能性があります。


5月13日(火)──日銀議事要旨と米4月CPI、決算ラッシュの第二弾

朝8時50分に公開される日銀・金融政策決定会合の「主な意見」は、2週間前の会合で議論された内容の詳細版。インフレ見通しや賃金動向への見解が読み取れ、今後の緩和政策継続の強さを占う手がかりになります。続いて発表される4月のマネーストックも、経済全体のマネー循環を示す基礎データです。10時30分の30年物国債入札は市場の需給バランスを探る場として注目されます。

3月期決算ではホンダやソフトバンクグループ、ニトリHDといった大型株が登場。決算内容が株価に大きく反映されるため、発表直後の出来高やプライスアクションに要注意です。また21時30分には米4月の消費者物価指数(CPI)が公表され、米中貿易摩擦や金融政策への影響度合いを判断する上で世界のマーケットが最も注視する指標となります。


5月14日(水)──国内PPIとESPフォーキャスト、世界企業の決算にも注目

8時50分の日銀・企業物価指数(PPI)は、製造業を中心とする卸売物価の動きを示し、原材料高騰の波及度合いを測る先行指標です。15時のESPフォーキャスト調査は、民間シンクタンクによる法人企業の業績予想調査で、景況感の民間予測を補完します。

この日はソニーG、京セラ、SUBARUなど電機・自動車大手の決算が発表され、国内株式市場のテクニカル要因としても機能します。加えて、テンセントやシスコシステムズといった海外大手企業の決算も同日に集中しており、日本株だけでなくグローバルリスク資産全体の売買材料となるでしょう。夕方以降はFRB要人の講演もあり、欧米市場のボラティリティ拡大に備えたいところです。


5月15日(木)──投信動向や工作機械受注、米経済指標が一挙に

朝の証券売買契約に続き、10時30分には5年物国債入札が実施。15時以降には投信協会による投信概況や、日本工作機械工業会の工作機械受注額速報が発表されます。投信残高増減は国内のリスクマネーフローを示し、工作機械受注は製造業の設備投資動向をリアルに映します。

決算面では三菱UFJやみずほFG、第一生命HDなど銀行・保険セクターが出そろいます。さらに21時30分以降は米PPI、小売売上高、NY連銀・フィラデルフィア連銀の製造業指数、新規失業保険申請件数といった米マーケットの主要指標が目白押し。加えて、パウエルFRB議長の講演(21:40)も予定され、リスク管理は万全に。


5月16日(金)──週末のGDP速報と黒田日銀審議委員の講演

週の最終日、内閣府から発表される1~3月期GDP速報値(8:50)は、昨年末以降の景気回復ペースを示す最重要指標です。同時刻のQUICK短観も合わせて、国内景況感を総合的に判断できます。13時30分には経産省から3月の鉱工業生産確報値が出され、生産動向の修正値をチェックします。

決算ではフジHDが予定されており、ユーロ圏の貿易収支、水準感を左右する米輸出入物価指数や住宅着工件数も夜に控えます。23時00分のミシガン大学・消費者態度指数速報は、米国消費マインドの強さを推し量る最後の材料となります。週末に向けてポジション調整を進める上で、これら「週末リスク」を見極めることが大切になります。

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この記事を書いた人

CFP®/1級ファイナンシャルプランニング技能士
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定
・プライマリー・プライベートバンカー
・資産形成コンサルタント
一般社団法人金融財政事情研究会認定
・NISA取引アドバイザー

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