米国の仲介による協議の末、インドとパキスタン両政府は「完全かつ即時の停戦」に合意したと、トランプ米大統領が自身の交流サイト(SNS)に投稿して発表した。
合意発表の経緯
5月10日、トランプ大統領は「米国の仲介による協議の末、インドとパキスタンが完全かつ即時の停戦に合意したことを発表できることを嬉しく思う」と投稿。
両国の停戦は空・陸・海上を含む全ての軍事行動を停止するもので、投稿の時点で「即時」に効力を発する旨が示された。
これまでの経緯
4月下旬以降、両国国境付近では砲撃やミサイルの応酬が断続的に続き、民間人を含む複数の犠牲者が報告されていた。
停戦合意は、4月末から数日にわたりワシントンで開かれた米国務省主導の協議を通じて実現した。
合意の内容
停戦の適用範囲:インド・パキスタン間の全軍事行動(陸上砲撃、航空・海上作戦)を即時停止。
合意の運用:停戦発効後、両軍は互いの拠点附近での武力行使を行わない。
今後のフォローアップ会議:高官級の再協議が5月12日に予定されており、停戦履行状況の確認が行われる見込み。
米国の役割
米国務長官や在インド米大使館が協議に深く関与。
トランプ大統領は投稿で「常識と優れた知性を駆使した両国を祝福する」と述べ、引き続き緊張緩和に向けた支援を継続する意向を示した。
現地の状況
停戦発効後、両国軍は即時の砲撃停止を確認。
民間人被害の報告があった一部地域では、地元自治体による復旧支援が始まっている。