2025年8月18日〜22日の第3週は、米国を中心に市場に大きなインパクトを与えるイベントが相次ぎます。住宅着工や雇用関連指標に加え、FOMC議事録やジャクソンホール会議が焦点となり、特にパウエル議長の講演はドル円やS&P500に強く影響する可能性があります。為替・株式ともに神経質な展開が予想される中、以下に主要スケジュールと注目点を整理しました。
目次
📅 経済指標カレンダー(主要国・米国中心、JST)
8月19日(火)
- 21:30 米・住宅着工件数(7月)
市場予想:129.2万件(前回132.1万件) - 21:30 米・建築許可件数(7月)
市場予想:139.3万件(前回139.3万件)
注目ポイント:金利上昇の影響が住宅市場にどう現れるか。ドル円は金利感応度が高く、予想比弱ければドル売り要因に。
8月20日(水)
- 23:30 米・週間石油在庫統計
注目ポイント:原油価格の変動要因。エネルギー株やインフレ期待に波及するため、米債利回り・株式に影響する可能性。
8月21日(木)
- 03:00 米・FOMC議事録(7月分)
- 21:30 米・新規失業保険申請件数(8/10〜16週)
- 21:30 米・フィラデルフィア連銀景況指数(8月)
- 22:45 米・PMI速報(8月・製造業/非製造業/総合)
- 23:00 米・中古住宅販売件数(7月)
注目ポイント:
- 議事録では「年内利下げの可能性」に関する文言が焦点。
- 雇用関連やPMIは景気減速の有無を示す重要データ。
- 弱い数字が並べば、ドル安・株高の反応も。
8月22日(金)
- 米国・ジャクソンホール会議(21〜23日)
特に 22日 パウエルFRB議長講演 が最大の注目イベント。
注目ポイント:利下げ時期や金融政策の方向性を示唆すれば、市場は大きく反応。昨年もこの場で大きな相場変動を引き起こした前例があるため、ドル円・米株ともにボラティリティ拡大が想定される。
🔎 追加の注目材料
- 米小売企業決算(ウォルマート、ターゲットなど)
消費動向の実像を反映するため、株式市場に波及する可能性大。特に米CPIや小売売上高と組み合わせて解釈されやすい。 - 米国債入札(2年・5年・7年)
金利低下観測が進む中、入札結果が悪化すれば長期金利上昇要因に。ドル円の短期トレンドに影響。
📝 総括
来週は、住宅・雇用・PMIなどの定例データに加えて、FOMC議事録+ジャクソンホール+パウエル講演という「政策イベント三本柱」が控えています。
- 為替(ドル円)は、住宅・雇用指標に敏感に反応しつつ、週後半はジャクソンホール待ちの展開へ。
- 株式(S&P500)は、決算とパウエル発言に強く反応する見込み。
- 全体として「週前半=指標で細かく動き、週後半=パウエル発言待ち」という時間軸で整理しておくと、市場の流れをつかみやすいでしょう。