概況
本日の東京株式市場は、前日の米ハイテク株高や米長期金利の低下を受けて、日経平均が3日ぶりに反発、円相場はドル高・円安方向に振れ、長期金利は低下基調となりました。半導体関連など値がさ株を中心に買いが先行したものの、週末を控えた持ち高調整売りも散見され、終盤は伸び悩む展開となりました。
日経平均株価


終値は前日比174円60銭高の37,160円47銭。前日の米国市場で発表された5月の米製造業・サービス業PMI速報値の改善や、FRBウォラー理事の利下げ示唆が買い安心感を誘い、一時300円を超える上昇を見せました。一方で、上値抵抗となっている200日移動平均線を突破できず、利益確定の売りに押される場面もありました。
TOPIX

終値は18.43ポイント高の2,735.52。JPXプライム150指数も9.05ポイント高の1,202.75と、主要指数は揃って3日ぶりの反発。ただ、東証プライムの売買代金は概算3兆9,321億円、売買高15億7,815万株と、値動きに比べてやや薄商いにとどまりました。
主な個別株



- 上昇優勢:半導体関連のアドテストをはじめ、IHIや三菱重工が上場来高値を更新。防衛関連にも買いが入り、神戸物産や味の素などの内需株も円安恩恵を背景に堅調でした。
- 高配当・増配銘柄:三菱HCキャピタルやグンゼが年初来高値更新。個人投資家の高配当株志向が強まっています。
- 下落銘柄:リクルートが安いほか、SMCや京セラが売られ、エーザイやニトリHDも調整色が強まりました。
投資家はマクロ要因が不透明な中、「森を見ず木を見る」運用でテーマ性のある個別株に資金を振り向ける動きが継続しています。
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【外部関連リンク】
- 日本銀行(BOJ)公式サイト ─ 国内金利や政策決定の確認に。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト ─ FOMCや声明内容はこちら。
- Bloomberg(ブルームバーグ日本版) ─ 世界の金融・経済ニュースを網羅。
- Reuters(ロイター日本語版) ─ 最新のマーケット速報と経済記事。
- TradingView ─ 株価・為替・指数チャートの可視化に便利。