日経平均:米中協議の進展観測で3日続伸、約1ヶ月半ぶり高値に
2025年5月12日(金)、東京株式市場で日経平均株価は3営業日続伸し、前週末比+140円93銭(+0.38%)高の37,644円26銭で取引を終えました。これは3月27日以来の高値水準です。
米中が関税を巡ってスイスで初の閣僚級協議を行い、協議の進展を示唆する報道が好感されたことが背景にあります。先物買いが先行し、東エレクやアドバンテストといった半導体株、ファナックや安川電機などの機械株が相場をけん引しました。一時は上げ幅が200円を超える場面もありましたが、週明けの協議内容公表を控えて様子見ムードも出たことで、終盤はやや上値が重くなりました。
一方、米大統領が医薬品価格引き下げに関する大統領令に署名するとの報道を受け、武田薬品やアステラス、大塚HDなどの医薬品株が軟調。ゲーム事業の伸び悩みが意識されたディー・エヌ・エー(DeNA)も売られました。
- 始値:37,697.28
- 高値:37,726.44
- 安値:37,417.39
- 終値:37,644.04(+140.93円 / +0.38%)

📊 日経平均株価:終値ベースで37,600円台を維持し、安定した上昇トレンドが継続しています。
TOPIX:12営業日連続の上昇で2017年以来の記録に並ぶ
東証株価指数(TOPIX)は、+8.59ポイント(+0.31%)の2,742.08で取引を終え、12日連続の上昇を記録しました。この連騰は、2017年10月以来の記録に並ぶものです。
日経平均と同様に米中の関税交渉進展への期待から幅広い銘柄に買いが入り、主力株が相場をけん引。TOPIXは3月28日以来の高値水準となり、上昇の勢いが継続していることを確認する形となりました。
- 始値:2,745.23
- 高値:2,747.93
- 安値:2,724.94
- 終値:2,742.08(+8.59 / +0.31%)

📊 TOPIX:12日連続の上昇を記録
📝 総括:短期的な過熱感も意識される中、市場は協議の中身を注視
日経平均は3日続伸で3万7600円台に乗せ、TOPIXはついに12連騰。米中対立の緩和期待が相場を支える一方、急ピッチな上昇に対する利益確定売りや、医薬品・ゲーム関連など一部業種には調整圧力も見られました。
市場では、米中協議の「中身」に対する注目が高まっており、週明けのニュースフロー次第では大きく方向感が出る可能性もあります。今後の焦点は、企業決算発表の内容、円相場、そして米経済指標の動向に移っていきそうです。
関連リンク:
- 日本銀行(BOJ)公式サイト ─ 国内金利や政策決定の確認に。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト ─ FOMCや声明内容はこちら。
- Bloomberg(ブルームバーグ日本版) ─ 世界の金融・経済ニュースを網羅。
- Reuters(ロイター日本語版) ─ 最新のマーケット速報と経済記事。
- TradingView ─ 株価・為替・指数チャートの可視化に便利。